3行でいうと

  • ルールは AGENTS.md/GEMINI.md や .agents/rules/*.md、スキルは .agents/skills/<名前>/SKILL.md、サブエージェントは .agents/agents/<名前>.md に置きます。全体用は ~/.gemini/config/ の下です。rules/ の中のファイルは、先頭の YAML の trigger が正しくないと、黙って捨てられる、と公式は書いています。
  • 「ワークフロー」は、公式のページが「2026年10月19日に動かなくなる」と書いていて、スキルへの移行(/migrate-workflows)を案内しています。読んだ日(10月25日)は、その日付を過ぎています。いまの状態は、公式で確かめられていません。
  • フックは、6つの時点(SessionStart、PreToolUse、PostToolUse、PreInvocation、PostInvocation、Stop)で自分のスクリプトを動かし、PreToolUse の返事で、ツールの許可・拒否を決められます。シェルのコマンドを動かすので、何を書いたかが権限になります。
  • Python の SDK は、既定が読み取り専用で、書き込みには capabilities=CapabilitiesConfig() を渡します。ローカルのモデル(LiteRT、Ollama・LM Studio・vLLM のような OpenAI 互換のサーバー)にもつなげます。
  • ほかのAIとの組み合わせとして公式が書いているのは、モデルの選択肢に Claude や GPT-OSS があること、Zed・JetBrains・Xcode の中で動かすこと、スキルが共通の仕様に沿うこと、ヘッドレス実行を CI で使うことです。Antigravity のログインを第三者のソフトから使うことは、規約に反する、と公式のFAQが書いています。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、設定の例は、公式ページが載せていたものを要約の形で読んだ範囲で写しています。「この記事の案」と書いた部分は、公式の記載に合わせて組んだ案で、動作は確かめていません。画面の表記は版で変わるので、手元の画面と照らして読んでください。

先に結論

足したいもの 作業フォルダごと 全体
ルール(常に効かせる決まり) AGENTS.md/GEMINI.md、.agents/rules/*.md ~/.gemini/config/rules/*.md、~/.gemini/AGENTS.md など
スキル(手順のまとまり) .agents/skills/<名前>/SKILL.md ~/.gemini/config/skills/<名前>/SKILL.md(CLI は ~/.gemini/antigravity-cli/skills/)
サブエージェント .agents/agents/<名前>.md ~/.gemini/config/agents/<名前>.md
フック .agents/hooks.json ~/.gemini/config/hooks.json
サイドカー (作業フォルダごとの記載は見つからない) ~/.gemini/config/sidecars/<名前>/sidecar.json

前提:用語をそろえる

つなぎ方1:ルールを書く(AGENTS.md、GEMINI.md、rules)

置き場所

公式のRulesページの内容です。

書き方

AGENTS.md と GEMINI.md は、frontmatter なしの普通の Markdown で、そのフォルダの範囲では常に有効です。rules/ の中のファイルは、先頭に YAML の frontmatter が必要です。

キー 必須 内容
trigger 必須 model_decision、always_on、glob、manual のどれか
description model_decision では必須 いつ使うルールかの要約
globs(または glob) glob では必須 カンマ区切りのファイルのパターン。例 "*.ts, *.tsx"

公式の例は次の形です。

---
trigger: glob
globs: "*.proto, **/*.pb.go"
description: "Protobuf schema design and backward-compatibility rules."
---
trigger 動き(公式)
model_decision パスと説明だけを先に読み、タスクが説明に合うときに全文を読む
always_on 毎ターン、全文をシステムプロンプトに入れる
glob 作業中のファイルが globs に合うときに有効
manual 自動では読まない。チャットで @ を付けてルールを指定したときだけ

つまずきやすい点(公式の注意):frontmatter がないファイルや、alwaysOn、modelDecision のような認識されない trigger のファイルは、黙って捨てられます。

制限:1ファイル24,000バイト(@[label](path) の展開後で測り、超えると切り捨て)。全体のルールと always_on のルールは、合わせて20,000トークンの枠を共有し、超えると、大きなファイルから「- <path>: <description>」の形の案内に縮められ、エージェントが必要なときに読みます。

UI で作る

外し方

ルールのファイルを消すか、trigger を manual にする、というのが、公式の記載から組める外し方です。ファイルの外し方そのものを、公式が説明している箇所は見つかりませんでした。

会話から作る(/learn)

/learn は、会話の中の訂正や失敗の直し方から、ルールかスキルとして残す案を作ります。公式の流れは次です。

  1. /learn と打つ(または /learn <残したいこと>)。
  2. エージェントが既存のファイルを調べ、learning_proposal.md の成果物を作る。分類(ルールかスキル)、理由、変更の予定が書かれる。
  3. インラインのコメントで、範囲や書き方を直す。
  4. あなたが承認してから、ファイルが変わる。公式は、設定ファイルをすぐには編集しないと書いています。

保存先は、ルールが AGENTS.md/GEMINI.md か .agents/rules/<名前>.md、スキルが .agents/skills/<名前>/SKILL.md(全体は ~/.gemini/config/ の下)です。

つなぎ方2:スキルを足す

置き場所と書き方

公式のSkillsページによると、スキルは、SKILL.md が必須のフォルダです。scripts/、examples/、resources/ は任意です。

入口 作業フォルダごと 全体
App <workspace-root>/.agents/skills/<skill-folder>/ ~/.gemini/config/skills/<skill-folder>/
CLI 同じ ~/.gemini/antigravity-cli/skills/<skill-folder>/
IDE 同じ ~/.gemini/config/skills/<skill-folder>/(古い ~/.gemini/antigravity/skills/ も使える)

.agent/skills(単数)も、後方互換で使える、と書かれています。SKILL.md の先頭の frontmatter は、name(任意、小文字とハイフン。省略するとフォルダ名)と description(必須。何をするか、いつ使うか)です。公式の例の要旨は次のとおりです。

---
name: code-review
description: Reviews code changes for bugs, style issues, and best practices. Use when reviewing pull requests or checking code quality.
---

# Code Review Skill
(本文:手順や確認の項目を書く)

呼ぶ方法

プラグインやリポジトリから入れる

agy plugin list
agy plugin install <plugin-name>
agy plugin install https://github.com/<owner>/<repo>
agy plugin install ./my-skills-plugin

公式は、ワークスペースのスキルをバージョン管理に入れてチームで共有する使い方を書いています。

ワークフロー(IDE)とスキルへの移行

公式のIDE Workflowsのページは、ワークフローを、手順を書いた Markdown のファイルで、IDE の Customizations → Workflows で + Global か + Workspace を押して作り、/ワークフロー名 で呼ぶ、と書いています(1ファイル12,000文字まで)。同じページと移行のページは、「現在のワークフローは2026年10月19日に動かなくなる」と書いています。2026年10月25日の今日は、その日付を過ぎていますが、実際に止まったかどうかは、読んだ範囲では確認できていません。

移行のページの手順は次です。

方法 手順
自動 App で /migrate-workflows を実行する。エージェントが全体と作業フォルダの両方を走査し、SKILL.md を作る。元のファイルは .bak を付けた名前に変わり、新しいスキルがすぐ有効になる
手で mkdir -p .agents/skills/<name>、mv .agents/workflows/<name>.md .agents/skills/<name>/SKILL.md、frontmatter に name と description を入れ、/<name> で動作を確かめる

ファイルの場所の対応は、作業フォルダが .agents/workflows/<name>.md から .agents/skills/<name>/SKILL.md、全体が ~/.gemini/config/workflows/<name>.md から ~/.gemini/config/skills/<name>/SKILL.md です。同じ名前なら、スキルが優先される、と書かれています。

つなぎ方3:サブエージェントを定義する

公式のSubagentsページの内容です。

置き場所と書式

範囲 場所
作業フォルダ .agents/agents/<name>.md または .agents/agents/<name>/agent.md
全体 ~/.gemini/config/agents/<name>.md など
プラグイン plugins/<plugin_name>/agents/

Markdown のファイルで、先頭の YAML に、name(必須)、description(必須。計画役が、いつ任せるかを決める材料)、tools(許可する道具の明示の一覧)、mainAgent、subagent、model(inherit、flash、pro)、commandExecutionPolicy(off、auto、eager、sandbox。既定は sandbox)、mcpServers、skills/plugins を書きます。本文がシステムプロンプトです。公式の例の要旨は次のとおりです(途中は省略されています)。

---
name: code-auditor
description: Specialized subagent for security audits, static analysis, and code quality reviews.
tools:
  - view_file
  - grep_search
  - run_command
subagent: true
mainAgent: false
model: pro
commandExecutionPolicy: sandbox
---

つまずきやすい点(公式の既知の問題):tools に、対応していない、またはつづりの違う道具の名前を書くと、サブエージェントが止まることがあります。検証と修正は予定、と書かれています。

動き

権限

commandExecutionPolicy と tools が、そのサブエージェントの権限を決めます。CLI の accept-edits モードでは、サブエージェントも同じ設定を引き継ぐ、と CLI の Modes ページは書いています。外し方は、定義のファイルを消すことですが、公式がこの手順を説明している箇所は見つかりませんでした。

つなぎ方4:フックでスクリプトをはさむ

公式のHooksページの内容です。シェルのコマンドを動かす仕組みなので、書いた内容がそのまま権限になります。

置き場所

書式の要点

イベント 動く時点
SessionStart セッションの始まり、最初のモデル呼び出しの前
PreToolUse 道具が動く前
PostToolUse 道具が終わったあと
PreInvocation モデルを呼ぶ前
PostInvocation モデルの呼び出しのあと
Stop 実行のループが終わるとき

フックは標準入力で JSON を受け取り、標準出力で JSON を返します(項目名は camelCase)。PreToolUse の返事の decision は必須で、allow、auto_approve、deny、ask、force_ask、deny_unless_prior_grant のどれかです。deny はすぐに実行をふさぎ、ask は「Always Allow」の設定を尊重し、force_ask はそれを無視します。overwrite は、道具の引数を書き換え、書き換えたキーを知らせる注意書きが結果の前に付きます。

Stop のフックの出力の公式の例は次です(Stop は、実行のループが終わるときに動き、continue で止まるのを防いでループに戻る、という説明です)。

{ "decision": "continue", "reason": "Not done yet" }

"continue" を返すと、ループに戻ります。常に continue を返すフックが動き続けるかどうかについて、公式の Hooks ページに注意書きは見つかりませんでした(動き続けてしまうのではないか、というのは僕らの見立てです)。

外し方と確認点

つなぎ方5:サイドカーで背景の仕事を動かす

公式のSidecarsページの内容です。

有効にする config.json の公式の例は次です。

{
  "sidecars": {
    "my-worker": { "enabled": true }
  }
}

schedule の組み込みで会話を作る sidecar.json の、この記事で組んだ例です(公式の構造に合わせたもので、動作は確かめていません)。公式のページの例は、毎時(0 * * * *)に、受け取ったレビュー依頼の要約を頼む内容で、args の最初が5項目の cron 式、続きがコマンドとその引数、という並びです。下の例は、その並びに合わせて、平日の9時30分にしたものです。

{
  "description": "Morning digest",
  "builtin": "schedule",
  "args": ["30 9 * * 1-5", "agentapi", "new-conversation", "Summarize overnight alerts."]
}

サイドカーからは agentapi コマンドが使えます。agentapi new-conversation <prompt>(projectId が必要)と agentapi send-message <conversation_id> <prompt> です。外すには、enabled を外すか、sidecar.json のフォルダを消します(消す手順の記載は見つかりませんでした)。

つなぎ方6:Python の SDK から使う

公式のSDKのページとGitHubのリポジトリ(google-antigravity/antigravity-sdk-python、Apache License 2.0)の内容です。

基本

pip install google-antigravity
export GEMINI_API_KEY="your_api_key_here"

公式のクイックスタートの要旨は、LocalAgentConfig() を作り、Agent(config) を非同期のコンテキストマネージャとして開き、agent.chat(...) で聞いて await response.text() で受け取る、というものです。実行の本体(バイナリ)は PyPI の配布物に入っていて、リポジトリのコピーだけでは動かない、と注意書きがあります。

認証

権限(公式の設計の中心)

policies = [
    deny("*"),                                     # Deny all tools by default
    allow("view_file"),                            # Allow file viewing
    ask_user("run_command", handler=my_handler),   # Ask approval for shell
]
config = LocalAgentConfig(policies=policies)

MCP、スキル、道具

ローカルのモデルにつなぐ

SDK は、キーなし・ネットなしで動かす2つの方法を持ちます。

クラス 内容
LiteRTAgentConfig .litertlm のチェックポイントを、LiteRT で手元で動かす。公式の例は Gemma 4 26B A4B で、24GB 以上の VRAM かユニファイドメモリ、約16.8GBのダウンロード、pip install google-antigravity litert-lm、litert-lm の CLI で取り込み、という手順が書かれている
LocalOpenAIAgentConfig OpenAI 互換のローカルのサーバー(Ollama、LM Studio、vLLM)につなぐ。model と base_url(Ollama は 11434、LM Studio は 1234 のポートが例)を渡す

ローカルのモデルを使うと、モデルの呼び出しは手元で動きます。そのほかのデータの扱いは、README には書かれていません。

渡るデータと外し方

モデルの呼び出しは、Gemini API か Gemini Enterprise の API(aiplatform.googleapis.com)に送られます。外し方は、コードから Agent の設定を消すことや、キーを環境変数から外すことですが、公式がこの手順を書いている箇所は見つかりませんでした。

つなぎ方7:ヘッドレス(agy -p)でスクリプトや CI から呼ぶ

公式のHeadlessページの内容です。05と06に書いた使い方の続きです。

  1. 先に、対話で1回サインインしておく(キャッシュされた認証を使う)。
  2. 使う:
agy -p "..." --output-format json
  1. 結果の確認:json なら status、conversation_id、response などが返る。公式の CI の案内は、status が SUCCESS か確かめ、そうでなければジョブを失敗にし、jq で応答を取り出す、という流れです。
  2. 続きの会話:--continue(-c)か --conversation <id>。
  3. 構造化した出力:--json-schema(スキーマの文字列、.json のパス、または型の名前)。
  4. 承認の扱い:承認が要る操作は拒否扱いで続く。事前に許可するなら settings.json の permissions.allow に command(git) のように書く。--dangerously-skip-permissions は全部を承認するもので、範囲を絞った許可ルールを使うように、という趣旨で書かれています。
  5. --sandbox で、ターミナルのサンドボックスを有効にできる。

終了コードは、成功が0、失敗が0以外で、理由が標準エラー出力に出ます。待ち時間は既定で5分で、--print-timeout で変えられます。

認証の別の道として、Gemini API キー(modelProvider: "gemini" と GEMINI_API_KEY)や ADC(AGY_ADC_AUTH=true)は、05に書きました。

ほかのAIとの組み合わせ方:公式に書かれていること

組み合わせ 公式の記載
Claude や GPT-OSS をモデルとして選ぶ Models のページに、Claude Sonnet 5.5 など(thinking)と GPT-OSS 120B が、選択メニューの一覧に載る。プランごとの対応は表で書かれ、Claude Sonnet 4.6、Opus 4.6、GPT-OSS-120b には「Will be removed on November 2, 2026」の注記がある。CLI の変更履歴は、v1.3.6(10月15日)で Claude 5.5 のモデルを ADC 経由で使えるようにした、と書く
Gemini CLI と同じ文脈ファイル GEMINI.md と AGENTS.md は、そのまま読まれる(Gemini CLI の移行のページ)
Zed、JetBrains、Xcode の中で動かす 07。それぞれのエディタの外部エージェントの仕組みに入る形
スキルを共通の仕様で持つ Workflows to Skills のページは、スキルが公開された「Agent Skills」の標準に沿う、と書く(Gemini CLI の移行のページには、この言葉は出てきません。互換のあるツールで共有できるという記述や、どのツールかは、読んだ範囲では見つかりませんでした)
ローカルのモデルを SDK で使う LocalOpenAIAgentConfig で Ollama、LM Studio、vLLM。公式の資料には、クラウドの Gemini の計画役とローカルの Gemma のエージェントを組み合わせる例(Antigravity Hybrid Gauntlet)が挙げられている
CI やスクリプトから agy -p と --output-format json。公式のFAQは、直接のスクリプトと CI のためのもの、と書く
複数のエージェントの協調 /boost、/teamwork-preview(有料のプラン)。サブエージェントは、作業場所を worktree に分けられる

第三者のソフトとの関係(公式のFAQ)

公式のFAQは、次のように書いています。

今回読んだFAQの要約は、第三者のソフトの名前を挙げていませんでした。01・03では、FAQが具体的な名前を挙げていると整理しています。名前の一覧は、公式のFAQと利用規約で確かめてください。

この記事の案(公式の手順ではありません)

権限と外し方のまとめ

つなぎ方 権限を決める所 外し方(公式に書かれているもの)
ルール trigger(always_on/model_decision/glob/manual) 手順の説明は見つからない(ファイルの削除、trigger の変更は記載から組める案)
スキル 説明と本文。エージェントが読んで従う プラグインなら agy plugin disable/uninstall。ファイルのスキルを外す手順は書かれていない
サブエージェント tools、commandExecutionPolicy、親の権限 定義ファイルの削除。説明は見つからない
フック PreToolUse の decision ほか、スクリプトの内容 enabled: false、App の Hooks の切り替え、ファイルの削除
サイドカー sidecar.json の内容、config.json の enabled enabled を外す。既定は無効
SDK capabilities、policies、BuiltinTools コードの側で外す
ヘッドレス permissions.allow、--sandbox、--dangerously-skip-permissions フラグと許可ルールを外す
第三者のモデルの選択 プランと Permission Preset モデルの選択を変える

気をつけること

出典