3行でいうと

  • 曲づくりは、画面上部の緑の「Create Track」から始めます。マニュアルが挙げる入口は、From a Style、Chord Progression、Upload an Influence、Presets(legacy)の4つです。
  • コード進行から作る手順は、マニュアルがいちばん詳しく書いています。Settingsでキー・拍子・テンポ、コードの編集、Generate(マニュアルは「magic Generate button」と表記)、Next、名前・長さ・作る数の入力という順です。
  • 作った曲は「More Options」から「Open in Editor」でピアノロールが開き、楽器、セクション、テンポ、音符、パーカッションを直せます。
  • 書き出しは「Download」アイコン。形式はMP3、MIDI(orchestrated/reduced)、WAV、ステム、コードのテキスト。プランごとの形式の対応は、料金ページとヘルプで書き方が違います。
  • DAWやプラグインで連携するという公式の記述は、読んだ範囲では見つかりませんでした。APIは、EULA第6章が「AIVAのAPIへのアクセスは別の許諾契約」と書くだけで、手順や仕様の記述は見つかりませんでした。他のソフトとの受け渡しは、ファイルの出し入れで書かれています(場面8)。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

手順は、公式の手順を順に並べたものです。画面の表記は変わることがあります。手元の画面と照らして読んでください。マニュアルは2025年9月24日更新と表示されていますが、ヘルプの一部は2020〜2021年の更新のままです。ページは要約の形で取得したため、「書かれていない」は「読んだ範囲では見つからなかった」の意味です。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:「小さなスタジオで、ひな形から曲を起こす」

AIVAを、ひな形の棚と卓がある小さなスタジオにたとえます。棚(スタイル)から一つ選び、和音の並び(コード進行)を指定すると、助手が曲を起こします。卓(ピアノロール)では、楽器を替えたり、小節を足したりと、手を入れられます。できた曲は、棚の外(ファイル)に持ち出せます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

画面の地図(マニュアルが挙げる場所)

場所 公式の表記 何をする所か
画面上部の緑のボタン Create Track 曲を作る入口を選ぶ
画面上部 Styles(「+ Create」で新規) スタイルを作る、ライブラリを見る
左側 Radio ステーションを選んで聴く
曲ごとの「…」 More Options Open in Editor、Duplicate、Share、Rename、Move to、Delete
曲ごとのアイコン Download 書き出し
曲ごとのハート Heart お気に入り
左下のメールアドレスの窓 (Settings) パスワードの変更(05を参照)
creators.aiva.ai/billing Billing 支払い、プラン、Terms of License(05を参照)

場面1:スタイルから1曲作る

手順

  1. 画面上部の緑の「Create Track」を押します。
  2. 「From a Style」を選びます。
  3. スタイルの一覧が出ます。マニュアルは、一覧を絞る「Filters」(スタイルの種類)と、並べ替える「Sort by」を挙げています。並べ替えの項目は Creation Date、Generated Compositions、Imports、Name です。
  4. スタイルを一つ選びます。
  5. 選んだスタイルの、調整できる項目(customizable parameters)を調整します。

  6. 何が返ってくるか。 マニュアルは、スタイルを選んでパラメーターを調整する、までを書いています。作成を実行するボタンの名前、生成にかかる時間、結果が一覧のどこに並ぶかは、読んだ範囲では書かれていません。手元の画面の表示に従ってください。

  7. 作る数と長さ。 ワークフローの画面で「Composition duration」「Number of compositions」を入れる記述はコード進行の道にあります。スタイルから作る道に同じ入力があるかは、書かれていません。
  8. 長さの上限。 料金ページは、無料は3分まで、Standardは5分まで、Proは5分30秒まで、と表示しています。
  9. 作成の上限(EULA第6章)。 同時に作成中にできるのは5つ、1時間に100曲、24時間に400曲、保存できるのは4,000曲まで、と書かれています(要約で確認)。

場面2:コード進行から作る

マニュアルの「Creating from a Chord Progression」の順序です。マニュアルには解説動画へのリンクがあります(動画は読んでいません)。

手順

  1. 「Create Track」を押し、「Chord Progression」を選びます。
  2. スタイルを選びます。
  3. Settingsで次を決めます。
  4. スタイル
  5. 「Display Numerals」(ローマ数字表記か、コード名の表記かの切り替え)
  6. 調号(Key Signature)、拍子(Time Signature)、テンポ(Tempo)
  7. コードを編集します。
  8. コードにカーソルを合わせると、鉛筆のアイコンが出ます。押すとコードを変えられ、「Symbol」と「Extension」のプルダウンで選びます。
  9. 「+」のアイコンで、選んだコードの後ろにコードを足します。
  10. コードのブロックが小さくなると「…」のメニューが出ます。「Split in half」は、1拍より長いコードだけで使えます。「Delete」は、1小節より短いコードだけで使えます。1小節がコードの長さの上限です。
  11. ズームのスライダーでコードの表示の大きさを変えます。コードの端をドラッグして、長くも短くもできます。
  12. 「Generate」を押すと、新しい進行が作られます(マニュアルは「magic Generate button」と書いています。ボタンの表記は手元の画面と照らしてください)。
  13. 「Next」を押します。名前をつける段階になります。
  14. 「Composition workflow name」:ワークフローの名前
  15. 「Composition duration」:曲の長さ
  16. 「Number of compositions」:作る曲の数
  17. 「Save workflow to your account」:入れると、ワークフローがアカウントに保存され、再利用できます
  18. 作成を実行します(ボタンの名前はマニュアルに書かれていません)。

  19. 保存したワークフローの再利用。 保存したワークフローは「edit」で進行を直せます。

  20. コードの手がかり。 マニュアルは、コード、調、テンポを調べる外部のサイトとして Chordify を挙げています。AIVAとは別の運営で、この記事は中身を読んでいません。
  21. Step by Step。 マニュアルには「Step by Step」の項もあり、メロディ、伴奏、パーカッションのリズム、楽器から曲を組み立て、そのあとコード進行を入れる、と書かれています。この項の画面の入口やボタンは、読んだ範囲では書かれていません。

場面2-2:Text-to-Harmony(文章からコード進行)

マニュアルは、Text-to-Harmonyについて「テキストのプロンプトからコードを作る」と書き、プロンプトの書き方の記事が別にある、と案内しています。その別の記事は、ヘルプの一覧(FAQとUser guides)には見つからず、読めていません。

手順

  1. 場面2の2までを進め、コード進行の画面を開きます。
  2. 文章の入力欄(ボタンの名前や位置は、マニュアルに書かれていません)に、指示を入力します。
  3. 生成された進行を、場面2の4の手順で直します。

  4. この記事の例(公式の例ではありません): 「Cメジャー、4小節、明るく穏やかな雰囲気の進行」

  5. 何が返ってくるか。 コードの並びが画面に出る、という趣旨です。どんな書き方の文章が通るか、日本語で入力できるか、入力した文章がどこで処理されるかは、読んだ範囲では書かれていません。

場面3:手持ちのMIDIや音声から作る(Upload an Influence)

手順

  1. 「Create Track」を押し、「Upload an Influence」を選びます。
  2. MIDI、MP3、WAVのファイルを選んでアップロードします。
  3. 調号(Key Signature)の欄は、確かな場合だけ指定します(マニュアルの記述)。
  4. 必要に応じて、楽器編成(アンサンブルの種類)を指定します。ヘルプは、楽器の情報がはっきりしない場合に、アップロード時に指定するか、解析後に直せると書いています。
  5. 解析の結果を見て、既存のトラックをインフルエンスとして使う、楽器編成を変える、調を変える、そこから新しいトラックを作る、の順に進みます。マニュアルの小見出しにこれらが挙がっています。

条件の表(公式の記載を並べたもの)

種類 条件 出典
音声(MP3、WAV) ガイドライン:1〜20分、.mp3か.wav。直近の録音や音楽的な内容が条件。マニュアル:60秒以上。5分30秒を超えると「Trim and upload」で最初の5分30秒だけ残せる ガイドライン(2021年11月3日更新)、マニュアル(2025年9月24日更新)
MIDI 8小節以上。100小節を超える分は自動で切られる。パートごとにトラックを分ける。チャンネル10は打楽器だけにする。量子化されていること。複数の音楽的な要素があること ガイドライン
MIDIで「あるとよい」もの 各トラックのプログラムチェンジ(楽器の特定に使う)、正確な調号のイベント ガイドライン

場面4:自分のMIDIを取り込んで編集する(Import MIDI)

場面5:できた曲を直す(Open in Editor)

マニュアルの「Editing a Track」と「Instruments」の順に並べます。

手順:開く

  1. 直したい曲の「More Options」を押します。
  2. 「Open in Editor」を選びます。
  3. ピアノロールが開きます。ここで広告ブロッカーが問題になることがあります(05の「つまずき」を参照)。

手順:基本操作

手順:効果

  1. 上部の「Effects」ボタンを押します。
  2. 「Bass Boost」または「Vinyl Effects」を選びます。

手順:セクション(曲の構成)

  1. 「Section」の見出しを押します。
  2. 前または後ろにセクションを挿入するか、削除するかを選びます。
  3. 挿入するときの設定項目:「Empty section」を有効にする、「Number of Measures」、「Source section」、「Copy section」のトグル。

手順:テンポ

  1. 「Tempo」の隣の「Edit」を押します。
  2. 数値(BPM)を入れます。小さくするとゆっくり、大きくすると速くなります。

手順:レイヤーを足す

  1. 「+ New Layer」を押します。
  2. 「Pitched layer」(コード、ベースライン向け)か「Percussion layer」を選びます。
  3. 「Magic」ボタンを押すと、音符が作られます。

手順:楽器

手順:音符

手順:パーカッション(打楽器)

  1. 左の「Pattern」メニューから、パターンを足す、複製する、名前を変える、消す。
  2. チャンネルを足す、変える、消す。
  3. 「resolution」(分解能)を決めます。細かい編集は高く、単純にするなら低く、とあります。パターンの長さも決めます。
  4. クリックで音符を入れます。
  5. 「⟳」でパターンをループします。パターンは曲のなかで移動できます。

場面6:自分のスタイルを作る(Style Designer)

手順

  1. 画面上部の「Styles」を押します。
  2. 右の「+ Create」を押します。
  3. 名前を付けるなどの設定(「Rename」「Tutorial Mode」「Settings」)。
  4. 「Settings」で、「Layer Priorities」(レイヤーの優先順位)と「Minimum number of layers」(最低のレイヤー数)を決めます。
  5. 「+ Add new layer」を押し、レイヤーの種類(たとえば Melody)を選びます。マニュアルが挙げる種類は Melody、Chords、Bass、Percussion、Extra、Ornaments です。
  6. 公開するときは、スタイルの編集画面の上部にある「Publish to the Library」ボタンを押します(マニュアルによる。三本線のメニューは「View generated compositions」の側)。公開の前に審査がある、と書かれています。審査の基準は書かれていません。

  7. 公式の例(優先順位)。 優先順位が Melody、Bass、Chords、Percussion、Extra で、最低数が3の場合、曲は Melody、Bass、Chords から始まる、とマニュアルにあります。

  8. 音声で下書き。 Harmonyなどの各部品へ、音声ファイルをドラッグすると、自動で入力される、とあります。
  9. 各設定。 Swing(グルーブ/シャッフル)、Similar instruments、Instrument recommendation(AIVAが勧めない楽器と理由の表示)、doubling(二つの楽器を重ねる)、Note tie(隣り合う同じ音をつなぐ。新しいセクションの頭を除く)があります。レイヤーごとに編集の画面があり、音域(Pitch range)はChords、Bass、Extra、Ornamentsで調整できます。
  10. 作った曲の確認。 3 line menuの「View generated compositions」で、このスタイルから作られた曲を見られます。
  11. ライブラリ。 「Create Track」から「Styles」へ行くと、Styles Libraryがあります。検索、曲の作成、自分のライブラリへの追加、フォーク(ほかの人が変えたもの)の表示ができます。
  12. 整理。 「Create」から「Folder」を作れます。スタイルを右クリックして、複製(Duplicate)や削除(Delete)ができます。

場面7:曲を整理して、複製・共有・ダウンロードする

手順:整理

手順:複製と共有

  1. 複製:「More Options」→「Duplicate」。
  2. 共有:「More Options」を押し、下へスクロールして「Share」。
  3. 共有で何が相手に渡るか(再生用のリンクか、ファイルか、閲覧に登録が必要か)は、読んだ公式ページには書かれていません。

手順:ダウンロード

  1. 曲の「Download」アイコンを押します。
  2. ダウンロードの画面が開きます。ヘルプは、この画面で、その曲に適用される許諾を確認できる、と書いています。
  3. 形式を選んで書き出します。形式の一覧は場面8にあります。
  4. フォルダごとに書き出すには、フォルダの「Download」アイコンを押し、ファイルの種類を選びます。

  5. 回数。 月のダウンロード数に上限があります(無料3回、Standard 15回、Pro 300回)。ダウンロードの画面を開くだけで数えられるか、書き出しを確定したときに数えられるか、フォルダごとの書き出しがどう数えられるかは、読んだ公式ページには書かれていません。

場面8:他のソフトに受け渡す(形式の確認)

公式のヘルプ「What formats can I download the music in?」(2021年2月18日更新)は、次の形式を挙げています。プランとの対応は、このヘルプには書かれていません。

形式 ヘルプの表記 料金ページとの対応
MP3 音声 Free、StandardでMP3と表示
MIDI Orchestrated MIDI と Reduced MIDI Free、StandardでMIDIと表示
WAV 16ビット、48kHzの非圧縮 「high-quality WAV export」はProの欄に表示
ステム Stems 料金ページに明記はなし。Proの「all file formats」に含まれるかは確認できていません
コード テキストでダウンロード 料金ページに明記はなし

連携を手順として書ける公式の記述(画面、設定ファイル、渡るデータ、外し方)は、読んだ範囲では見つかりませんでした。そのため、連携の手順の記事(07)は書いていません。全体像は03を参照してください。

場面9:ラジオで聴く(Radio)

  1. 左の「Radio」を押します。
  2. ステーション(Station)を選びます。
  3. 曲ごとに、ハート(好き)か「No」(好きではない)を押せます。マニュアルは、この評価は現時点ではAIVAへのフィードバックのためだけのもの、と書いています。

最初の1時間にやる順番(この記事の案)

これは公式の手順ではなく、この記事で組んだ案です。動作は確かめていません。

  1. 0〜10分:入って、地図を見る。 サインインし、画面上部の「Create Track」と左の「Radio」、曲ごとの「More Options」の位置を見ます(05を参照)。
  2. 10〜20分:スタイルから1曲。 場面1。作った曲を聴くだけにして、ダウンロードはまだしません。
  3. 20〜35分:コード進行から1曲。 場面2。Settingsでキー・拍子・テンポを決め、「Generate」で進行を作り、「Next」で名前・長さ・数を入れます。無料プランでは、長さを3分以内にします。
  4. 35〜45分:エディターで直す。 場面5。「Open in Editor」で、テンポと楽器、セクションを一つずつ触ります。広告ブロッカーの問題が出たら、05の表を見ます。
  5. 45〜55分:整理とダウンロード。 場面7。フォルダに入れ、ダウンロードの画面でライセンスの表示を確認してから、必要な曲だけ書き出します。無料は月3回です。
  6. 55〜60分:用途を決める。 動画で収益化するのか、非商用か。プランと権利の表(05と04)を見て、どのプランが当てはまるかを自分で確かめます。

気をつけること

出典