3行でいうと
- 公式の料金ページとヘルプによると、無料とStandardは、曲の著作権がAIVAにあります。Proだけ、著作権がユーザーに移ります。Standardの収益化は、YouTube、Twitch、TikTok、Instagramに限られます。
- ProをやめてもProの間に持った著作権は残る、とヘルプ(2020年12月15日更新)にあります。ただし、無料やStandardの曲は、そもそもAIVAの著作権です。
- 学習データについて、公式のサイト、ヘルプ、プライバシーポリシーには、読んだ範囲では説明が見つかりませんでした。アップロードしたインフルエンスは、EULAによると、AIVAがAIの学習に使える許諾(世界中、非独占、商用、譲渡可能、無期限)を与える条項があります。
- 声や特定のアーティストをまねる機能への公式の制限は、読んだ範囲では見つかりませんでした。EULAは、アップロードする素材が第三者の権利を侵害しないことをユーザーに求めています。
- 解約は、請求の画面で Downgrade を選びます。すでに払った料金は返金されない、とヘルプ(2026年6月23日更新)にあります。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」は「読んだ範囲では見つからなかった」の意味です。EULAのページには日付の記載がなく、ヘルプには2020〜2021年に更新された記事が多くあります。契約や権利の判断は、専門家にご相談ください。この記事は助言ではありません。
先に結論
- 権利は、プランで決まる。 曲の持ち主と、使える範囲は、下の表のとおりです。商用で使うかもしれない曲は、作る前に、どのプランで作るかを決めておく必要があります。
- 学習データは、公式の説明が見つからない。 「どんな曲で学習したか」「権利者との取り決め」は、読んだ範囲の公式の資料では確認できていません。
- アップロードした素材は、学習に使われうる。 EULAに明記されています。他人の曲や声は、アップロードしない方が安全です(これは僕らの見立てです)。
- やめるときは、書き出しを先に。 ダウンロードには月の回数があり、解約しても払った料金は返りません。
前提:用語をそろえる
- Non-Commercial License(非商用許諾):EULAの許諾の種類のひとつです。商用利用が禁じられます。
- Limited Commercial License(限定商用許諾):YouTube、Twitch、TikTok、Instagramでの収益化に限る許諾です。
- Full Copyright(著作権の譲渡):AIVAが、曲の著作権のすべてをユーザーに譲ります。
- Uploaded Influence:EULAでの、ユーザーがアップロードするMIDIや音声のことです。
- ステム:楽器ごとに分けた音声です。
①曲の権利と商用利用:プランごとの違い
| プラン | 曲の著作権 | 収益化・商用 | クレジット表示 | 出どころ |
|---|---|---|---|---|
| Free | AIVA | なし。非営利で、商業活動を宣伝しない用途 | AIVAのクレジットが必要 | 料金ページ、ヘルプ(2021年2月22日更新) |
| Standard | AIVA | 限定。YouTube、Twitch、TikTok、Instagramで収益化できる | 不要 | 料金ページ、ヘルプ、EULA 3章 |
| Pro | ユーザー | 完全。ヘルプは「個人、または年間売上30万ドル未満か従業員3人未満の事業者」に限り制限なしと書き、それ以外は問い合わせを求める | 不要 | 料金ページ、ヘルプ、EULA 3章 |
- EULAの書き方。 3章は、許諾が「ユーザーが現在契約しているプランによる」と書いています。範囲は世界中、期間は無期限です。著作権の譲渡の許諾は、AIVAが曲の著作権のすべてをユーザーに譲る、という趣旨です。
- プランと許諾の対応表。 EULAのページには、Free、Standard、Proをどの許諾に結びつけるかの表は、読んだ範囲では見つかりませんでした。対応は、料金ページとヘルプから読み取ったものです。
- Proの条件の食い違い。 売上や従業員数の条件は、ヘルプ(2021年2月更新)にあり、料金ページには書かれていません。現在も同じかは、確かめられませんでした。
- 確認の方法。 ヘルプは、どの許諾が曲に当てはまるかを、ダウンロードの画面で確認できると書いています。
- アップグレード後。 ヘルプ(2020年12月15日更新)は、ProにアップグレードするとProの前と最中に作った曲の著作権が自分のものになる、と書いています。
- 責任。 EULAは、作った曲が他人の著作権を侵害しないようにする責任は、ユーザーにあると書いています。
- Content IDなど。 プラットフォーム側の著作権の照合(コンテンツID)の扱いは、EULAに、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 公式の制限(利用上限)。 EULAは、一度に5曲、1時間に100曲、24時間に400曲、保存は4,000曲までと書いています。
②学習データと権利者:公式の説明
- AIVAのモデルの学習データ。 公式サイトのトップ、About、Product、料金ページ、ヘルプの「Will AIVA create the same track twice?」には、学習データの出どころの説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。ヘルプは「学習とテストに注意を払った」と一般的に書くだけです。
- 権利者との取り決め。 読んだ範囲の公式の資料には、権利者に関する説明は見つかりませんでした。
- ユーザーの曲の扱い(逆向き)。 EULAは、AIVAの曲やサンプルを、別の契約なしに機械学習の学習データにすることを禁じています。
- 新しいモデル(Lyra)。 公式ブログは、学習の計算量とモデルの構造を説明しています。学習に使ったデータの出どころは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
③アップロードした音声・MIDIの扱い
- EULA 5章。 ユーザーは、自分のMIDIや音声を Uploaded Influence としてアップロードし、新しい曲づくりに使えます。その際、ユーザーは、AIVAに、世界中で、非独占で、商用で、譲渡可能で、無期限の、AIの学習に使う許諾を与える、という趣旨が書かれています。
- ユーザーの保証。 アップロードが第三者の権利を侵害しないこと、侵害の請求からAIVAを守ること、を約束する条項があります。
- ヘルプ(Upload Influence Guidelines、2021年11月3日更新)。 AIVAは、MIDIについて、個々のトラックを見て解析する、と書かれています(音声の解析の説明はありません)。MIDIについては、利用の責任はユーザーにある、と書かれています。音声の権利、保存、削除、学習への利用は、このヘルプには書かれていません。
- プライバシーポリシー(2019年3月11日付)。 アップロードされた音声やMIDIの扱いは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
- 見立て(公式の説明ではありません)。 他人の曲や、他人の声が入った録音は、権利を持たない限りアップロードしない方が安全、と僕らは考えます。学習に使われうるからです。
④他人の声・アーティストをまねる機能への制限
- 声のまね。 AIVAの公式の説明は、楽器、レイヤー、MIDIの言葉で書かれています。歌声や声の複製の機能は、読んだ範囲では見つかりませんでした。したがって、声に関する公式の制限も見つかりませんでした。
- アーティストのまね。 特定のアーティストの作風をまねることへの、公式の制限や方針は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- EULAの関連する条項。 アップロードが第三者の権利を侵害しないこと(5章)、作った曲が他人の著作権を侵害しないようにすること(11章)は、ユーザーの責任とされています。
- 公式ブログのデモ。 Lyraの紹介には、歴史上の作曲家の作風を指定した文章の例が載っています。ブログは、これに対する方針を述べていません。
プランと価格(確認日 2026-10-23)
公式の料金ページの表示のまま写します。
| プラン | 表示 | ダウンロード | 曲の長さ | 形式 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Free, Forever | €0。クレジットカードは不要 | 月3回 | 3分まで | MP3、MIDI | 非商用、クレジット表示が必要 |
| Standard Annually | €11 / month + VAT、Billed Annually、26% OFF | 月15回 | 5分まで | MP3、MIDI | 限定的な収益化、表示は不要 |
| Pro Annually | €33 / month + VAT、Billed Annually、33% OFF | 月300回 | 5分30秒まで | 全形式、高品質WAV | 完全な収益化、著作権はユーザー |
- 月払い。 ページには「Billed monthly」の切り替えがありますが、月払いの金額は、読んだ範囲の表示では見つかりませんでした。
- 割引。 学生と学校の割引は、問い合わせフォームかライブチャットで、と書かれています。金額は書かれていません。
- 企業向け。 企業は、AIVAのカスタムプランが必要、とEULAにあります。料金ページに詳細はありません。
- 支払いの方法。 マニュアルは、カード、PayPal、Apple Pay と書いています。
やめるとき・書き出し
| 項目 | 公式の説明 |
|---|---|
| 解約の方法 | 請求の画面(ヘルプは creators.aiva.ai/billing と書く)で、変更したいプランの下の Downgrade を選ぶ。ヘルプは2026年6月23日更新 |
| 無料への移行 | いつでもできる。いまの会員期間は期限まで続き、そのあと無料のアカウントになる |
| 返金 | すでに払った料金は、月払いも年払いも返金されない。期限前のダウングレードも同じ |
| EULAの返金 | 有料の機能をまだ使っていない場合のみ。使うと撤回の権利を失う。自分で解約しないと返金されない |
| 月払いから年払いへ | 月払いから年払いに替えるときは、年額から、すでに使った期間に当たる月払い分の価格を引いた額が請求される、とヘルプのFAQ一覧の要約にある(計算例つきの記事とされるが、記事本体は読めていません) |
| 曲の著作権 | Proを解約しても、すでに持っていた著作権は残る(2020年12月15日更新) |
| 解約後のトラックやダウンロード | 読んだ範囲では書かれていない |
| アカウントの削除 | 読んだ範囲のEULAとプライバシーポリシーには手順が見つからなかった。プライバシーポリシーは、注文情報は削除を頼まない限り保管され、頼む先は contact@aiva.ai(またはルクセンブルクの住所宛)と書く。EULAに、AIVA側のアカウント情報の削除の定めは見つからなかった(7章は、終了時に自分のコンピューターのコピーを消すこと) |
| 書き出し | 曲のDownload アイコン、フォルダごとのダウンロードがある。回数には月の上限がある |
- EULAによる終了。 契約に違反すると、権利は通知なしに終了し、MIDIや音声の曲のコピーを自分のコンピューターから削除しなければならない、と書かれています。
- 見立て。 解約するかもしれないときは、残したい曲のダウンロードを先に済ませておくのが安全です。解約後のトラックの扱いが、読んだ範囲では書かれていないからです。
気をつけること
- EULAに日付がなく、AIVAはいつでも変更できると書いています。 使う前に、最新を自分で読んでください。
- ヘルプは古い記事があります。 権利の記事は2020年12月と2021年2月の更新です。
- 月払いの金額が読めていません。
- 学習データ、権利者、声やアーティストのまね、アカウント削除は、公式の説明が見つかりませんでした。 「ない」とは断定しません。
- プライバシーポリシーは2019年付です。 現在のサービス(Upload an Influence など)の説明が、含まれていない可能性があります。
- 契約や権利の判断は、専門家にご相談ください。この記事は助言ではありません。
出典
- Pricing(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- Product(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- AIVA, the AI Music Generation Assistant(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- About the Company(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- AIVA End User License Agreement(Aiva Technologies、日付の記載なし、確認日 2026-10-23)
- AIVA privacy policy(Aiva Technologies、2019-03-11、確認日 2026-10-23)
- Frequently Asked Questions(AIVA Helpdesk、確認日 2026-10-23)
- I don't understand the terms of License(AIVA Helpdesk、2021-02-22、確認日 2026-10-23)
- What happens to the copyright of my compositions if I upgrade / downgrade / cancel my subscription?(AIVA Helpdesk、2020-12-15、確認日 2026-10-23)
- How can I downgrade/cancel my subscription?(AIVA Helpdesk、2026-06-23、確認日 2026-10-23)
- Upload Influence Guidelines(AIVA Helpdesk、2021-11-03、確認日 2026-10-23)
- Will AIVA create the same track twice?(AIVA Helpdesk、2020-09-01、確認日 2026-10-23)
- General User Manual(AIVA Helpdesk、2025-09-24、確認日 2026-10-23)
- Introducing Lyra(AIVA Blog、日付の記載なし、確認日 2026-10-23)