3行でいうと
- 公式サイト(aiva.ai)は、AIVAを「AI Music Generation Assistant」と名乗り、250を超えるスタイルで曲を作れると説明しています。読んだ範囲では、改名や提供終了の告知は見つかりませんでした。運営は Aiva Technologies SARL(ルクセンブルク)と書かれています。
- 無料プランは、公式の料金ページによると、月3回のダウンロード、3分まで、MP3とMIDI、非商用、AIVAのクレジット表示が必要です。
- 曲の権利はプランで変わると書かれています。無料とStandardは、曲の著作権をAIVAが持つ(Standardは YouTube、Twitch、TikTok、Instagram での収益化に限る)。Proだけ、著作権が自分のものになる、と公式の料金ページとヘルプにあります。
- 使える場所は、ブラウザ上のアプリと、macOS・Windows・Linux向けのデスクトップアプリ(ダウンロードページに一覧)です。スマートフォンのアプリは、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 自分の音声やMIDIをアップロードする機能(Upload an Influence)では、利用許諾契約に、AIVAがAIの学習に使える権利を与える条項があります(04で詳しく書きます)。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず、「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。ヘルプの記事には2020〜2021年に更新されたものが多く、現在の画面や料金と食い違う可能性があります。
先に結論
- このガイドが扱う製品。 公式サイト aiva.ai の「AIVA」です。公式サイトとヘルプ、利用許諾契約を読んだ範囲では、改名、提供終了、生成物のダウンロード可否の変更を告げる文は見つかりませんでした。なお、公式ブログには「Lyra」という新しい音楽生成モデルの紹介があり、「まだ一般には公開されていない」と書かれています(日付の記載は読めませんでした)。このガイドが扱うのは、いま使えるAIVA本体です。
- 無料で試せる範囲は「月3回のダウンロード」。 曲を作って聴く部分の上限は、料金ページには書かれていません(作成数の上限は、利用許諾契約の「利用上限」に別に書かれています)。
- 最大の注意点は、プランで曲の持ち主が変わること。 無料とStandardは、曲の著作権がAIVAにあります。商用に使うつもりなら、どのプランで作った曲かが重要になります。
- 決めておくこと。 曲の使い道(非商用か、動画投稿か、それ以外の商用か)、使うプラン、アップロードする素材の扱い、の3つです。
前提:用語をそろえる
- コンポジション(composition):AIVAが作る曲のことです。公式の資料では、曲は「トラック」「コンポジション」と呼ばれます。
- スタイル(Style):曲の雰囲気や楽器編成のひな形です。公式サイトは250種類以上あると説明しています。自分で作ることもできます(02で扱います)。
- インフルエンス(Influence):参考として渡すMIDIや音声ファイルのことです。公式の画面名は「Upload an Influence」です。
- MIDI:音の高さや長さなど、演奏の情報を記録したデータです。音そのものではなく「楽譜に近いデータ」です。
- Pro/Standard/Free:公式の料金ページにあるプランの名前です。
- EULA(利用許諾契約):AIVAの「End User License Agreement」です。曲を使う許可の種類が書かれています。
たとえ話:「楽譜から起こしてくれる、作曲家の助手」
AIVAを、作曲家の助手にたとえてみます。「こんな雰囲気で」と頼むと、助手が楽譜(MIDI)と演奏の音を用意してくれます。できた曲の楽器を替えたり、小節を足したりは、自分で手直しできます。ただし、できた曲の「著作権の持ち主」は、契約したプランで決まる、と壁の貼り紙(EULA)に書かれています。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| ブラウザ上のアプリ | 公式サイトの「Log In」から入る。ヘルプは、請求の画面が creators.aiva.ai/billing にあると書いている | 書かれている |
| デスクトップアプリ | ダウンロードページ(見出し「Get AIVA's Desktop App」)に、macOS、Windows、Linuxの入口が並ぶ。機能、料金、要件の説明は読んだ範囲では見つからなかった | 書かれている(中身は未確認) |
| スマートフォンのアプリ | 読んだ範囲の公式の資料では確認できていない | 確認できず |
| API(開発者向け) | 公式のサイトとヘルプには、公開APIの案内が見つからなかった(03で扱います) | 確認できず |
アカウントと、最初の一歩
- ログイン。 公式サイトに「Log In」があります。登録の方法の説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。パスワードを忘れたときは、ログイン画面の「Forgot your password?」から再設定メールが送られる、とヘルプの一覧の要約にあります(記事本体は読めていません)。ログイン後は Settings からも変更できます。
- 曲づくりの入口。 ヘルプの「General User Manual」は、画面上部の緑の Create Track ボタンから、From a Style(スタイルから)、From a Chord Progression(コード進行から)、From an Influence(インフルエンスから)、Presets(旧式)を選ぶ、と説明しています。
- 公式の最初の例。 マニュアルは、スタイルを選び、パラメーターを調整して作る流れを最初に挙げています。ダウンロードは、曲のところの Download アイコンです。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(取得日 2026-10-23)の表示です。
| 項目 | 無料(Free, Forever) |
|---|---|
| 料金 | €0。クレジットカードは不要と表示 |
| 曲の著作権 | AIVAが持つ |
| 収益化 | なし |
| クレジット表示 | AIVAの表示が必要 |
| ダウンロード | 月3回 |
| 曲の長さ | 3分まで |
| 形式 | MP3とMIDI |
- 表示の例。 ヘルプ(2021年2月22日更新)は、クレジットの文例として「Soundtrack composed by AIVA (Artificial Intelligence Virtual Artist)」とURLを挙げています。
- 使える範囲。 無料の曲は、非営利で、商業活動を宣伝しない用途に限る、とヘルプにあります。
- 有料との差。 Standard(年払いで月額 €11 + VAT(付加価値税。表示は税別という意味)表示)は月15回、5分まで。Pro(年払いで月額 €33 + VAT 表示)は月300回、5分30秒まで、WAVの書き出しを含む全形式です。詳しい表と価格は04に書きます。
曲の権利:先にまとめておきます
- 公式の料金ページ。 無料とStandardは「Copyright: owned by AIVA」、Proは「owned by you」という趣旨の表示です。
- ヘルプ(2021年2月更新)。 Proは、自分が個人、または年間売上が30万ドル未満か従業員3人未満の小さな事業者として使う場合に、どんな使い方もできると書いています。それ以外の事業者は、AIVAに問い合わせるよう求めています。この条件は、現在の料金ページには書かれていません。
- 利用許諾契約(EULA)。 許諾の種類は「ダウンロードした時点のプランによる」と書かれています。種類は、非商用、限定商用(YouTube、Twitch、TikTok、Instagramに限る)、著作権の譲渡(Pro)の3つです。範囲は世界中、期間は無期限です。
- 確認の方法。 ヘルプは、どの許諾が曲に当てはまるかを、ダウンロードの画面で確認できると書いています。
年齢の条件、データの預け先
- 年齢。 読んだ範囲のEULAとプライバシーポリシーには、年齢の条件が見つかりませんでした。
- 運営会社と準拠法。 EULAは、準拠法をルクセンブルク法、管轄をルクセンブルク市の裁判所と書いています。
- 預け先。 プライバシーポリシー(2019年3月11日付)は、注文情報は自社のサーバーに保存せず、決済業者の Stripe が保管する、と書いています。曲のデータや音声ファイルをどこのサーバーに置くかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
最初に決めておくこと
- 曲の使い道。 個人で聴くだけなら無料でも足ります。動画サイトで収益化するなら、無料は使えず、Standard以上が必要になりそうです(これは公式の表を読んでの僕らの整理です)。
- アップロードする素材。 自分の曲、他人の曲、MIDIのどれを渡すかを決めます。EULAには、アップロードした素材について、AIの学習に使う許諾の条項があります。04で書きます。
- ダウンロードの回数。 回数に月の上限があります。どの曲を書き出すか、先に決めておくと無駄がありません。
- ブラウザかデスクトップか。 デスクトップアプリの中身は、公式の資料では読めていません。
気をつけること
- ヘルプの記事が古いものがあります。 権利や形式のヘルプは2020〜2021年の更新です。現在の画面や料金と、食い違う可能性があります。
- EULAの日付が読めていません。 取得したページに、発効日や更新日の記載が見つかりませんでした。EULAは「事前の通知なしに変更することがある」と書いています。使う前に、最新を自分で読んでください。
- デスクトップアプリの説明が読めていません。 ダウンロードページには、見出しと入口だけがありました。
- 契約や権利の判断は、専門家にご相談ください。この記事は助言ではありません。
出典
- AIVA, the AI Music Generation Assistant(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- Product(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- Get AIVA's Desktop App(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- About the Company(Aiva Technologies、確認日 2026-10-23)
- AIVA End User License Agreement(Aiva Technologies、日付の記載なし、確認日 2026-10-23)
- AIVA privacy policy(Aiva Technologies、2019-03-11、確認日 2026-10-23)
- General User Manual(AIVA Helpdesk、2025-09-24、確認日 2026-10-23)
- I don't understand the terms of License(AIVA Helpdesk、2021-02-22、確認日 2026-10-23)
- Frequently Asked Questions(AIVA Helpdesk、確認日 2026-10-23)
- Introducing Lyra(AIVA Blog、日付の記載なし、確認日 2026-10-23)