3行でいうと

  • APIで「まず選ぶ1つ」は、公式が旗艦モデルとして挙げる grok-4.7(文脈の長さ500k)です。コーディング専用の grok-build-0.1 や、文脈が1Mの grok-4.3 なども並んでいて、公式の料金表で入力・出力の単価を比べられます。
  • アプリやGrok Buildの使用量は、有料プランだと「週ごとの共有プール」の考え方です。使い切ると追加クレジット(Additional Usage)になります。プランごとの具体的な量は、僕らが読んだ公式ページには数字で書かれていませんでした。
  • APIの入口は console.x.ai でのサインアップとクレジットの追加、APIキーの作成、環境変数 XAI_API_KEY です。基本の呼び先は https://api.x.ai/v1 で、新しく書くなら Responses API が前提です。

この記事は公式ドキュメントを2026年10月22日に読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrokを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。モデル名、価格、上限、プラン名は公式の表記のとおりに写しています。公式の表示は変わることがあります。公式の文章は要約として取得したため、読み切れていない箇所は「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。

先に結論

前提:用語をそろえる

モデルの選び方(API)

公式が並べているテキストモデル

次の表は、docs.x.ai の「Pricing」と「Models」のテキストモデルの表をまとめたものです。価格は「100万トークンあたり」、ドル表記($)です。長い入力(プロンプトが200k以上)のときの単価は、別の列にあります。

モデル 文脈 入力 キャッシュ入力 出力 200k以上の入力 200k以上の出力
grok-4.7 500k $2.00 $0.50 $6.00 $4.00 $12.00
grok-build-0.1 256k $1.00 $0.20 $2.00 $2.00 $4.00
grok-4.6 500k $2.00 $0.50 $6.00 $4.00 $12.00
grok-4.5 500k $2.00 $0.30 $6.00 $4.00 $12.00
grok-4.3 1M $1.25 $0.20 $2.50 $2.50 $5.00
grok-4.20-0309-reasoning 1M $1.25 $0.20 $2.50 $2.50 $5.00
grok-4.20-0309-non-reasoning 1M $1.25 $0.20 $2.50 $2.50 $5.00
grok-4.20-multi-agent-0309 1M $1.25 $0.20 $2.50 $2.50 $5.00

長い入力の単価は、リクエストのプロンプトが200kトークンに達すると、そのリクエストの全トークンに適用される、と公式は書いています。200k以上のときのキャッシュ入力の単価は、Pricingの表に別の列があります(この表では省きました)。

公式の書き方から読めること

推論の深さ(reasoning_effort)

公式のReasoningのページには、次の対応が書かれています。

モデル 指定できる値 備考
grok-4.7、grok-4.6 low、medium、high(既定)、xhigh 推論は無効にできない、と書かれています
grok-4.5 low、medium、high(既定) xhigh は high として扱われます
grok-4.20-multi-agent low、medium、high、xhigh ここでは推論の深さではなく、協力するエージェントの数(4か16)を決めます

推論に使われたトークンも請求の対象で、使用量の reasoning_tokens に出ます。presencePenalty、frequencyPenalty、stop を付けると、推論モデルではエラーになる、とも書かれています。

別名と、なくなったモデル

画像、動画、音声のモデル

Modelsのページは、画像には grok-imagine-image-2.0、動画には grok-imagine-video-1.5 を勧めています。音声は Grok Voice で、Release Notesによると2026年10月に grok-voice-3.0 が出て、grok-voice-2.0 は非推奨(deprecated)になりました。単価は後の「公式の料金表示」にまとめます。

使用量の考え方

サブスク側:週ごとの共有プール

Grokの公式FAQは、2026年6月に展開中として、有料ユーザーに「どのGrok製品にも使える、共有の週ごとの使用量プール」がある、と書いています(製品ごとの日次の上限に代わるもの、とあります)。読んだ範囲で分かることは次のとおりです。

The X Subscription の「Usage limits」のページは、有料の席ごとに「第一者(first-party)の利用に限った週ごとのプール」があり、その分を使い切ると有料の追加利用(Additional Usage)になる、と説明しています。プールは、対応するGrokとCursorの画面で共有されます。サードパーティのモデル(CursorのClaudeやGPTなど)はこのプールに入らず、最初の1回から追加利用の扱いになります。プランごとの具体的な量(回数やトークン)は、このページには書かれていません。「上位のプランほどプールが大きい」「最新の量は x.ai/pricing を見る」とだけあります。

The X Subscription のプランと価格(docs.x.ai の表示)

「Plans and usage」のページには、次のプランが書かれています。通貨のコードは書かれておらず、「$」の表示で、消費税は別です。

プラン 月払い 年払い 含まれる使用量の表示
Free $0 $0 Limited
Plus $8 $80(月あたり$7) Base
Premium $30 $300(月あたり$25) 4x
Super $100 $1,000(月あたり$84) 15x
Ultra $200 $2,000(月あたり$167) 50x

チーム向けは、席ごとにPremium $30、Super $100、Ultra $200で、Plusはありません。「4x」「15x」「50x」は、「Base(Plus)を基準にした倍率」と読めますが、何の単位の倍率かは、このページでは説明されていませんでした。日本円の価格は、読んだ範囲では見つかりませんでした。

同じ公式の中で、プランの名前が揃っていません

僕らが読んだ公式の3か所で、プランの名前が違っています。どれが最新かを僕らは判断できないので、並べておきます。

  • docs.x.ai の X Subscription:Free、Plus、Premium、Super、Ultra。既存のCursor、SuperGrok、X Premiumのプランは、変えるまで続く、と書かれています。
  • x.ai/pricing:Free($0/月)と SuperGrok($30/月)に価格があり、SuperGrok Lite、SuperGrok Heavy、Business、Enterpriseは比較表に名前だけが出ていました。表は崩れて取得されたので、どの機能がどの段かは読み取れていません。
  • Grokのドキュメントのトップとfaq:Free、SuperGrok、SuperGrok Heavy(年払い)、X Premium が出てきます。

ページの更新日がページ内で確認できなかったものもあります。契約の前には、必ず公式のそのときの料金ページを見てください。

API側:ティアとレート制限

APIの上限は、チーム(team)ごと、モデルごとにあり、1秒あたりの要求数(RPS)と1分あたりのトークン数(TPM)の2軸です。超えるとHTTP 429が返ります。ティアは、2026年1月1日以降の累計のxAI APIの支払い額で、自動で上がり、下がることはありません。

ティア 累計の支払額のしきい値
Tier 0 $0(既定)
Tier 1 $50
Tier 2 $250
Tier 3 $1,000
Tier 4 $5,000
Enterprise 要相談

テキストモデルの上限(Tier 0からTier 4の順)は、公式のRate Limitsのページでは次のとおりです。

モデル RPS TPM
grok-4.7、grok-4.6、grok-4.5 150、172、208、312、500 50M、53M、60M、74M、100M
grok-4.3、grok-4.20-0309-reasoning、grok-4.20-0309-non-reasoning、grok-build-0.1 37、50、75、125、208 10M、15M、25M、45M、85M
grok-4.20-multi-agent-0309 9、12、18、31、56 2.5M、3.7M、6.2M、11M、21M

自分のチームの実際の上限は、xAI ConsoleのModelsページで見る、と書かれています。上限を上げたいときは、支払いを増やす(ティアが上がる)、Consoleで引き上げを依頼する、sales@x.ai に連絡する、の3つです。公式は429の対策として、待ち時間を伸ばして再試行する(指数バックオフ)ことを勧めています。レート制限の応答ヘッダーは、そのページには書かれていませんでした。

サブスクの「API」の内訳と、APIの課金の関係

Grok FAQの使用量の内訳には「API」の項目があります。一方、APIは前払いクレジット(console.x.aiで追加)と従量課金で動くと、クイックスタートに書かれています。FAQの「API」の項目が、どの範囲の使い方を指すのか、サブスクのプールとAPIの前払いクレジットがどうつながるのかは、僕らが読んだ範囲では説明が見つかりませんでした。FAQは、xAI APIのクレジットは返金できない、とも書いています。

APIの入口

公式のQuickstartに書かれている流れです(ページの更新日として2026年10月10日が表示されていました)。

  1. サインアップとクレジット。 console.x.ai でアカウントを作り、APIを使う前にクレジットを追加します。
  2. APIキーの作成。 コンソールの「API Keys」のページで作ります。
  3. 環境変数。 export XAI_API_KEY="your_api_key"(シェル)か、プロジェクトの .env に XAI_API_KEY=your_api_key と書きます。
  4. 呼び先。 ベースURLは https://api.x.ai/v1 です。テキストは POST https://api.x.ai/v1/responses、画像は POST https://api.x.ai/v1/images/generations が例に出ています。
  5. SDK。 OpenAIのSDK(pip install openai、npm install openai)を https://api.x.ai/v1 に向けて使えます。xAI専用は pip install xai-sdk、JavaScriptのAI SDKは npm install ai @ai-sdk/xai zod です。

OpenAIのSDKの例には、キーの置き場所を示す <YOUR_XAI_API_KEY_HERE> があります。Quickstartには注意書きの専用の節はありませんが、キーをコードに書かず、環境変数か .env に置く形で例が書かれています。その注意は、データとプライバシーのFAQにあります(後述)。

公式の入口になるページ

公式の料金表示

金額は、すべて公式のPricingのページに書かれたものです。ドル表記($)で、日本円の表示は見つかりませんでした。2026年10月22日に読んだ内容で、変わることがあります。

倍率と割引(テキストモデル)

項目 公式の書き方
Batch API 対応する grok-4.7、grok-4.6、grok-4.5、grok-4.3、grok-4.20 の各モデルで20%引き。入力、出力、キャッシュ、推論のトークンに適用。画像と動画は標準の料金
Priority Processing 全トークン種別で標準の2倍。応答に "service_tier": "priority" が出たときだけ、その料金で課金。画像、動画、Batch APIでは使えません
米国のエンドポイント グローバルの1.1倍(grok-4.7と grok-4.6のみ)
長い入力(200k以上) 上の表の「200k以上」の単価
Grok 4.7 Fast 200k未満で入力$4.00、キャッシュ$1.00、出力$12.00(CursorとGrok Buildのみ)

ツールの呼び出し料金

ツール 公式の価格表示
Web Search $5 / 1k calls
X Search $5 / 1k posts、$10 / 1k profiles
Code Execution $5 / 1k calls
File Attachments(attachment_search) $5 / 1k calls
Collections Search(file_search) $2.50 / 1k calls
Image Generation Imagine APIの料金
Image Understanding、X Video Understanding、Remote MCP トークン課金のみ(呼び出し料金なし)

トークンの料金と、ツールの呼び出し料金は別に数えられます。X Searchだけは、呼び出しの回数ではなく、取得した投稿とプロフィールの数で請求される、と書かれています。

画像、動画、音声

Imagineの料金は、モデルごと、解像度ごとに表があります。たとえば、Modelsのページは、画像に grok-imagine-image-2.0($0.04/枚と表示)、動画に grok-imagine-video-1.5($0.080/秒と表示)を勧めています。Pricingのページでは、grok-imagine-image の出力が$0.02/枚、grok-imagine-image-2.0 の出力が解像度と品質の段階により$0.04〜$0.08/枚、grok-imagine-video-1.5 が480pで$0.08、720pで$0.14、1080pで$0.25(いずれも1秒あたり)でした。Pricingのページには、解像度や品質の段階ごとの、さらに細かい表があります。そのページの入力欄の一部は崩れて取得されたので、細かい数字は公式のページで直接見てください。音声は、Speech to Speechが$0.08/分、Speech to Textが$0.10/時(REST)と$0.20/時(ストリーミング)、Text to Speechが100万文字あたり$15.00です。

自分の使った分の見かた

気をつけること

出典