3行でいうと

  • アプリの「Gems」は、公式のヘルプによると、2026年11月に個人のGoogleアカウントから外れ、「Skills」へ自動で移行されます。仕事・学校のアカウントは、2027年3月と6月と書かれています。
  • Connected Appsは、Gmailやカレンダーなどにつないで作業を任せる機能です。つなぐ範囲によって、データの扱いと人のレビューの記載が変わるので、公式の説明を読んでから接続します。
  • Gemini CLIには、GEMINI.md、MCP、カスタムコマンド、Extensions、Agent Skills、Hooks、Subagentsなどがあり、危険な動作を止めるPolicy Engineもあります。ただし、Googleのアカウントでのログインは、個人向けの階層で2026年6月18日から使えない、と別の公式ページにあります。
  • Gemini Code Assist StandardとEnterpriseは、新規の購読の販売が2026年10月9日に終わった、とリリースノートにあります。エディタのエージェントモードはPreviewです。

この記事は公式ドキュメントを2026年10月22日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGeminiを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式ページは要約として取得したため、読み切れていない箇所があります。コマンドや設定名は、公式の表記を写しています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:道具箱を3つの棚に並べる

Geminiの拡張は、道具箱を3つの棚に並べたものと思うと分かりやすいです。①「メモ棚」(Gems、Skills、GEMINI.md:自分用の指示)、②「つなぎ棚」(Connected Apps、MCP:外とつなぐ)、③「作業台」(Deep Research、Canvas、CLI:実際に仕事をする)。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

Geminiアプリの拡張

Gems:自分用の応答役(個人アカウントでは終了予定)

公式のヘルプ「Use Gems in Gemini Apps」(確認日10月22日)によると、使い方は次のとおりです。

  1. gemini.google.com のサイドバーで「Gems」を開き、「New Gem」を押す。
  2. 名前と指示を入れる。任意で「Knowledge」に資料ファイルを足す(自分の端末、Google Drive、NotebookLMのノートブックから)。
  3. 「Save」で保存する。使うときは「My Gems」から選ぶ。

共有もできます。ただし、共有された人の「My Gems」には、開いて使うまで出ません。Drive上のファイルを入れるには、Keep Activityがオンで、Google WorkspaceがGeminiアプリにつながっている必要があります。Gemは最新版のDriveファイルを使うので、後でファイルを編集すると反映されます。現時点では、GemsをGemini Liveで使うことはできません。

大事な予定。 同じページに、2026年11月から、個人のGoogleアカウントでGemsが外されてSkillsに自動で移ると書かれています。別のヘルプ「About the transition from Gems to skills」では、次の予定です。

アカウント 移行の時期 確かさ
個人のGoogleアカウント 2026年11月(Opalと、Google LabsのGemsも終わる) 文書に書かれている
Workspaceの法人・企業・非営利 2027年3月 文書に書かれている
Workspaceの教育 2027年6月 文書に書かれている

移行のときは、Googleが対応する知識ファイルも含めて自動でスキルに変換するとあります。早めに移したい場合は、Gemの知識ファイルをダウンロードし、設定の「Skills」ページで「Create manually」を選んで、名前・説明・指示を貼る手順です。GitHubのファイルは、スキルではまだ使えません。

Skills:保存した指示(Geminiアプリ)

公式の説明の要点です。

Connected Apps:外のサービスにつなぐ

公式のヘルプ(個人アカウント向け。確認日10月22日)によると、できることの例は次のとおりです。

つなぎ方(Web)。 サイドバーの「Customize」(または「More」から)で「Connectors」を開き、「Add」で接続、「More options」から「Disconnect」で切断です。プロンプトで @ を打ってアプリを選ぶこともできます。公式は、MCPサーバーをリンクして独自のアプリを足せる、とも書いています(詳しい手順は、僕らは読めていません)。

注意点(公式の記載)。 - Keep Activityをオフにすると、Webとスマホ(iOS)などでConnected Appsが使えなくなります。Androidでは、Device assistance、電話、メッセージ、WhatsAppだけが残ります。 - アプリによっては、使えるようになった時点で自動的に使われます。使われたくないものは、自分で切断します。 - Google Messagesでは、Connected Appsはまだ使えません。

さらに、パーソナライズ用の「Personal Intelligence」のヘルプ(確認日10月22日)では、Workspace、Google検索系、Wallet、Photos、YouTubeなどのデータをつなげられると書かれています。その中で、次の点が明記されています。

Deep Research:調べものを任せる

公式のヘルプによると、使い方は次のとおりです。gemini.google.com で「Add Files」から「Deep Research」を選び、質問を入れて送ると、まず調査計画が出ます。「Edit plan」で直してから「Start research」を押します。レポートの完成まで、だいたい5〜10分で、複雑なものはもっとかかります。チャットを離れてもよく、完了は通知されます。

Canvas:一緒に文書やアプリを作る

「Add Files」から「Canvas」を選びます。作れるものは、文書、アプリ、スライド、コードです。文書は、テキスト編集や、長さ・トーンの変更ができます。コードは、コード表示、コンソール、変更履歴、「Select & ask」で直せます。文書からスライド、カスタムの画面、Audio Overview、クイズ、インフォグラフィック、Webページへ変換できます。書き出しは、Googleドキュメント、Googleスライド(またはPDF)、PythonコードはColabです。

公式が書いている注意。 公開リンクを知っている人は誰でも、そのアプリのデータを見て編集できます。共有リンクは gemini.google.com でだけ開き、モバイルアプリでは開きません。18歳未満は、一部の機能が制限されます。

Tasksとスケジュール(AI ProとAI Ultra)

公式のヘルプ「Manage your tasks and workflows」は、ゴール型の作業を任せ、時間や出来事をきっかけに自動で動かす機能を説明しています。必要なのはGoogle AI ProかAI Ultra、18歳以上、個人アカウント、Keep Activityのオン、Personal Intelligenceへの参加です。EEA、ナイジェリア、スイス、英国では使えません。同時に動かせるのは15個までです。

公式の注意は重いので、そのまま伝えます。 - パスワードや支払い情報などの機密は、タスクのスレッドに入力しない。ブラウザの操作を引き取って、自分でサイトに入れる。 - 機密性の高い作業はスケジュールしない。端末がオフラインのときは止められないことがある。 - Webサイトやメール、文書に隠れた指示(プロンプトインジェクション)で、データが漏れたり意図しない操作をされたりするおそれがある。 - Geminiは、作業中に訪れたWebサイトに、あなたの情報を渡すことがある。

Gemini CLI:ターミナルで動く拡張の集まり

Gemini CLIは、公式のREADMEによると、Geminiをターミナルに持ち込むオープンソース(Apache License 2.0)のAIエージェントです。入れ方は、npx @google/gemini-cli(インストールなし)、npm install -g @google/gemini-cli、brew install gemini-cli などです。リリースは、Stable(latest)、Preview(preview、検証が不十分で不具合がありうる)、Nightly(nightly)に分かれています。

先に確かめたい:個人向けのGoogleログインの終了

Gemini CLIのREADMEと、docsにある「Quota and pricing」には、Googleアカウントでのログイン(Sign in with Google)と、AI Pro・AI Ultraの1日の上限数が書かれています。ところが、Gemini Code Assistの公式ドキュメント(「Gemini Code Assist consumer accounts」)には、2026年6月18日から、IDE拡張とGemini CLIが、Gemini Code Assist for individuals、Google AI Pro、Google AI Ultraの階層からの要求を受け付けなくなった、「Login with Google」でアクセスできない、とあります。移行先は、Antigravity(Gemini CLIの利用者はAntigravity CLI)と書かれています。僕らが読んだGemini CLIのREADMEとQuota and pricingには、この告知が載っていませんでした。ただし、Google Developers Blog(2026年5月19日付)、gemini-cliのリポジトリのお知らせ(2026年6月18日付)、Code Assistのリリースノートも同じ内容で、deprecationページの最終更新は2026年10月9日です。なので、READMEとQuotaの記載は告知に反映されていない、と読めます。告知によると、Gemini CLIが続けて使えるのは、有料のGemini APIキーやGemini Enterprise Agent Platformのキー、そしてCode AssistのStandard/EnterpriseライセンスでGemini CLIを使う組織です。無料のAPIキーとVertex AIについては、告知に名指しがなく、読んだ範囲では確認できていません。使う前に、最新の告知を見てください。

認証は、READMEでは3通りです。Googleアカウントでのログイン、Gemini APIキー(GEMINI_API_KEY)、Vertex AIです。上の注意があるので、個人で試すなら、APIキーの道とその料金(記事03)を先に読むと安全です。docsの「Quota and pricing」には、APIキーの無料枠は1日250リクエスト、Flashモデルのみ、と書かれていました。READMEには1日1,000リクエスト(Gemini 3)とあり、数字が合っていません。どちらが新しいかは、公式の文書では確認できていません。

拡張の一覧(公式のdocsの構成より)

目的 仕組み 置き場所・コマンド(公式の表記) 確かさ
毎回読ませる資料 GEMINI.md ~/.gemini/GEMINI.md(全体)、プロジェクトのGEMINI.md。/memory show、/memory reload 文書に書かれている
外の道具 MCPサーバー settings.json の mcpServers。/mcp で状態を見る 文書に書かれている
定型の入力 カスタムコマンド ~/.gemini/commands/、<project>/.gemini/commands/(TOML) 文書に書かれている
詰め合わせ Extensions gemini extensions install <GitHubのURL> 文書に書かれている
必要なときだけ読む専門知識 Agent Skills ~/.gemini/skills/、.gemini/skills/。/skills list 文書に書かれている
動作の前後に走るスクリプト Hooks settings.json。BeforeTool など 文書に書かれている
役割別の補助役 Subagents .gemini/agents/*.md、~/.gemini/agents/*.md 文書に書かれている
許可・拒否のルール Policy Engine ~/.gemini/policies/*.toml 文書に書かれている
読むだけで計画を作る Plan Mode /plan、gemini --approval-mode=plan 文書に書かれている
過去の会話から下書き Auto Memory "experimental": { "autoMemory": true } 実験的と書かれている

GEMINI.md。 見つかったファイルをつなげて、毎回のプロンプトと一緒に送ります。作業場所の親フォルダに加えて、ツールがアクセスしたフォルダ(その祖先まで)のファイルも、必要なときに読み込まれます。@./components/instructions.md のように、他のファイルを取り込めます。設定の context.fileName で、AGENTS.md など別の名前にもできます。

MCP。 起動コマンド(stdio)か、URL(SSE、ストリーム可能なHTTP)で定義します。trust を真にすると、そのサーバーの道具呼び出しで確認を出しません。公式は、完全に自分で管理しているサーバーにだけ使うよう書いています。includeTools(許可リスト)と excludeTools(禁止リスト)で道具を絞れ、両方に載ると禁止が勝ちます。サーバー名にアンダースコアを使わないよう、公式は注意しています(ポリシーの解釈がずれるため)。

カスタムコマンド。 git/commit.toml は /git:commit になります。prompt が必須、description は任意です。{{args}}、!{...}(シェルの出力を差し込む)、@{...}(ファイルの中身を差し込む)が使えます。!{...} は、実行前に実際のコマンドを見せる確認が出ます。他人が作った .toml への注意書きは、読んだ範囲では見つかりませんでした。他人のものは中身を見てから使うほうが無難、というのは僕らの見立てです。

Extensions。 公式は、プロンプト、MCPサーバー、カスタムコマンド、テーマ、フック、サブエージェント、Agent Skillsを1つにまとめて配れる形式、と説明しています。中心は gemini-extension.json で、commands/、hooks/hooks.json、skills/<name>/SKILL.md、agents/*.md(preview feature)、policies/*.toml が置けます。install、uninstall、update、enable、disable、link、new、config のコマンドがあります。インストールは、確認が出ます。--consent を付けるとその確認を飛ばすので、信頼できる出所だけに使います。公式の記載では、拡張のポリシーは道具を自動で許可できず、MCPの trust も拡張の設定では使えません。

Agent Skills。 常に読み込まれるGEMINI.mdと違い、必要なときだけ読む専門知識です。起動時には名前と説明だけが渡され、使うときに activate_skill が呼ばれて、確認の画面が出ます。gemini skills install <gitのURL> でも入れられ、--consent は確認を飛ばすので信頼できる出所だけに、とあります。

Hooks。 SessionStart、BeforeTool、AfterTool などの出来事に合わせて、スクリプトを走らせる仕組みです。終了コード2は、その動作を止めます。公式は、フックは任意のコードをあなたの権限で動かし、信頼できないプロジェクトのフックは特に危ない、と警告しています。変更されたプロジェクトのフックは、新しい未信頼のものとして警告が出る、とあります。

Subagents。 組み込みは codebase_investigator、cli_help、generalist(既定で有効)、browser_agent(既定で無効)です。@generalist のように名前を付けて呼べます。公式のdocsの目次で🔬の印が付いていたのは、Auto Memory、Git worktrees、Model steering、Notificationsなどで、Plan Mode本体とサブエージェントには付いていませんでした。サブエージェントのページは「既定で有効」と書き、実験的とは書いていません(印の意味は、読んだ範囲では説明が見つかりませんでした)。サブエージェントを全部止めるには "experimental": { "enableAgents": false } とあります。tools を省略すると親セッションの道具をすべて引き継ぎ、* を使うと組み込みと見つかった道具のすべてが使えます。公式は、使える道具を tools の一覧で明示する書き方を案内しています。

Policy Engine。 道具ごとに allow(確認なし)、deny(拒否)、ask_user(確認)を決めるTOMLのルールです。公式は、非推奨になった tools.exclude より deny ルールを勧めています。ユーザー用は ~/.gemini/policies/ です。承認モードは default、autoEdit、plan(読むだけ)、yolo(すべて自動承認)です。リダイレクト(> など)を含むシェルコマンドは、許可ルールがあっても確認が出ます。ワークスペース層(プロジェクトの .gemini/policies)は、公式のページに「現在は動かない」と書かれていました。

Plan Mode。 読むだけの環境で、計画を書いてから承認を求めます。書けるのは計画の .md ファイルだけです。Shift+Tab でモードを切り替えます。

Auto Memory。 公式が「実験的で、既定はオフ」と明記している機能です。過去のセッションを背景で読み、メモや下書きのSkillを提案します。/memory inbox で確認するまで、適用されません。

Gemini Code Assist:エディタ向け

公式ドキュメントの概要では、Gemini Code Assistには「Standard」と「Enterprise」があり、Google Cloudで管理します。コードの補完・生成、会話、エージェントチャット、IDE(VS Code、JetBrains系、Cloud Shell Editorなど)での利用が説明されています。

気をつけること

出典