3行でいうと

  • SSOはTeamsとEnterpriseで追加費用なしの SAML 2.0 です。設定は、チーム管理者が Team Settings の「Single Sign-On (SSO)」から行います。強制のスイッチは別になく、ドメイン確認とSSO接続が両方有効になると、そのドメインのユーザーはSSOでログインすることになる、と公式は書いています。SCIMは Enterprise だけで、SSOが先に有効であることが条件です。
  • Privacy Mode は Teams と Enterprise の管理者が強制できます。ただし、会社のパソコンで個人アカウントにログインされると強制は効きません。公式は、これを防ぐのに MDM の AllowedTeamId を使うよう書いています。
  • 使用量の管理は、プランの系統で画面も仕組みも違います。The X Subscription のTeamsは grok.com/dashboard/billing、旧プランのTeamsは Cursor のダッシュボードの Spending タブです。The X SubscriptionのTeamsでは、上限を設定しなければ上限なしと公式は書いています(旧プランの既定値は、読んだ範囲では書かれていませんでした)。
  • 監査ログは Enterprise だけです。管理とセキュリティのイベントが記録されますが、プロンプト、エージェントの返答、生成コードは記録されません。保存期間は、読んだ範囲では書かれていませんでした。

この記事は公式ドキュメントとヘルプを2026年10月24日に読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCursorを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。画面の項目名、設定のキー、URL、コマンド、APIの例は公式の表記を写したもので、動作確認はしていません。公式の文章は要約の形で取得したため、引用は最小限にし、ほとんどは言い換えています。ダッシュボード全体を説明するページ(Dashboard)は、取得が許可されず読めていません。そこは書かず、読めた別のページの範囲だけで書きました。セキュリティ、契約、法律の助言ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

言葉 この記事での意味 確かさ
Team 契約と請求の単位。メンバー、役割、使用量、Privacy Modeの設定を持つ 文書に書かれている
Organization Enterprise向けの、Teamの上にある入れ物。複数のTeamをまとめ、組織全体のSSOやグループを持てる 文書に書かれている
SSO 会社のIdP(認証を引き受けるサービス)でログインする仕組み。Cursorは SAML 2.0 に対応 文書に書かれている
SCIM IdPからメンバーとグループを自動で追加、更新、削除する仕組み。SCIM 2.0 文書に書かれている
MDM 会社が端末にソフトと設定を一括で配る仕組み(Jamf、Kandji、Intuneなど) 文書に書かれている
ZDR、BYOK ZDRは提供元が入出力を保存しない契約。BYOKは自分のAPIキーを持ち込むこと。くわしくは前のガイド(02)に書いた 文書に書かれている
SIEM セキュリティのログを集めて見張る仕組み。監査ログの送り先になる 文書に書かれている

プランの料金、席の種類、週ごとのプール、前払いクレジットは、前のガイド(03)に書いたので、ここでは管理の側面だけを扱います。Rules、Hooks、MCP、Cloud Agents の使い方は、ほかのガイドに任せ、ここでは「管理者がどう配り、どう縛るか」に絞ります。

プランごとに何が管理できるか

公式のEnterpriseのページ(確認日10月24日)にある、プラン別の表から主なものを写します。

管理機能 Individual Teams Enterprise
Privacy Mode 利用者の選択 組織全体で強制できる 組織全体で強制できる
Team Rules なし 強制と任意の両方 強制と任意の両方
Hooks 使える MDMで配布 MDMとサーバー側で配布
Agent Sandbox Mode 使える 使える 組織全体で強制できる
Repository Blocklist、Model Access Restrictions なし なし あり
Auto-run、Browser、Network の制御 なし なし あり
使用量の上限 個人の上限 チームの上限 プール使用と管理者専用の制御
SSO なし あり あり
SCIM、Audit Logs、Billing Groups、Service Accounts なし なし あり

表のSSOの欄には「SAML/OIDC」と書かれています。しかしSSOの設定ページとIAMのページは SAML 2.0 とだけ書いており、OIDCの説明は読んだ範囲で見つかりませんでした。OIDCで使えるかは、表の表記だけでは決められません。

EnterpriseのヘルプのページはEnterpriseを、Teamsの内容に加え、プール使用、請求書や発注書での支払い、SCIM、AIコード追跡のAPI、監査ログ、CMEK(顧客管理の暗号鍵)、Self-Hosted Machines、優先サポートを含むものと説明しています。価格は載らず、問い合わせフォームから見積もりを依頼します。サポートの応答目安は、Enterpriseが最初の人の返信まで重大で8時間、通常で24時間と、Enterpriseの概要ページにあります。

最初に決めること:TeamかOrganizationか

SSO:公式の手順

公式のSSOのページの内容です。必要なのは、Cursor側のチーム管理者のアクセスと、IdP(ページの例はOkta)の管理者のアクセスです。

  1. チーム管理者でサインインし、https://cursor.com/dashboard/team-settings#single-sign-on-sso を開く。
  2. 「Single Sign-On (SSO)」の節を開き、「SSO-Provider Connection Settings」の横の「Configure」を押して、ウィザードに従う。
  3. IdP側で、新しいSAMLアプリケーションを作り、Cursorの情報を入れ、JIT(Just-in-Time)プロビジョニングを設定する。入れるべき具体的な値は、ページに載っていません。
  4. 「Domain Verification Settings」の横の「Configure」を押して、利用者のドメインを確認する。

IdP別の手順(Okta、Azure AD、Google Workspace など)は、WorkOSの連携ガイド(workos.com/docs/integrations)に案内されています。

強制の考え方。 SSOのページは、強制用の別のスイッチはなく、ドメイン確認とSSO接続が両方有効になると、そのドメインのユーザーはSSOでログインする、と書いています。IAMのページは、全メンバーにSSOを必須にしてパスワード認証を止められる、と書いており、書きぶりが違います。同じことの言い換えに見えますが、確かめきれていません。

JITとドメイン。 SSOで初めてログインした人は自動で登録されます。管理はIdPで行います。ドメインが複数あるときは、ドメインごとに確認し、IdP側でも設定します。Teamsには、確認済みの同じドメインのメールを持つ人が招待なしで参加できる「ドメイン参加」もあり(オプトイン)、設定は cursor.com/dashboard/settings#domain-join と書かれています。

よくあるつまずき。 Microsoft Entra ID で AADSTS50105(User is not assigned to this application)が出るのは、利用者がCursorのエンタープライズアプリに割り当てられていないためです。直接割り当てるか、割り当て済みグループの直接のメンバーにします。入れ子のグループでは足りないことが多い、と公式は書いています。保存して数分待ち、もう一度ログインしてもらいます。ほかに、ドメインが確認済みか、SSO接続が有効か、SAMLの属性の対応づけ、IdPとCursorで姓名が一致しているか、が確認項目に挙がっています。

書かれていないこと。 SAMLの具体的な値、ウィザードの1つ1つの手順、SSOで作られたユーザーへの役割の割り当て。読んだ範囲では見つかりませんでした。

SCIM:メンバーとグループをIdPから動かす

公式のSCIMのページの内容です。条件は、Enterpriseで、SSOの接続が有効なことです。

Cursor側。 SSOが動いているのを確かめ、「Active Directory Management」(cursor.com/dashboard/members?subtab=active-directory、または設定の「Members & Groups」の「Directory Groups」タブ)を開き、SCIMのウィザードに従います。Cursorが用意するエンドポイントとトークンを、IdPに入れます(ウィザードのどこに出るかは、ページに書かれていませんでした)。

IdP側。 SCIMのアプリケーションを作り、エンドポイントとトークンを入れ、「ユーザーのプロビジョニング」と「グループのプッシュ」を有効にし、接続をテストします。グループの同期はユーザーの同期とは別に設定します。ベースURLの書式と属性の対応づけは、このページには書かれていませんでした。

ユーザーの出入り。 IdPでSCIMアプリケーションに割り当てると追加され、「明示的に割り当てられたユーザーだけがCursorに現れる」と公式は書いています。割り当てを外すと削除です。名前とメールの変更は自動で同期します。プロビジョニングされたユーザーは、最初にサインインするまで Members のダッシュボードに出ません。

グループと役割。 同期されたグループとメンバーは、Cursorでは読み取り専用です。チームの中では、グループが使用量の上限とポリシーを決めます。役割をディレクトリから動かすには、ディレクトリグループを Organization Group に同期し、チームに役割つきで割り当てます。グループが役割を決めると、ダッシュボードから変えられなくなります。グループ別のユーザー上限は、チーム全体の既定を上書きし、複数のグループに入る人には、いちばん高い上限が適用されます。

外すときの落とし穴。 SCIMの導入前からチームにいた人は、自動では外れません。Members のダッシュボードから外すか、一度SCIMで同期してからIdPで外します。

組織全体(Organization)でのSCIM

公式のOrganizationsのページによると、同期は組織の単位で動かします。IdP側でグループのプッシュを有効にし、接続の「SCIM Directory」の節で「Sync Directory」を押します。どのグループを Organization Group として取り込むかは管理者が選びます。 - 「Auto Add Users to Root Team」は既定でオンです。グループとチームの対応づけでメンバーシップを決めたいなら、設定でオフにします。 - チームごとのIdPをまとめるには、設定の「Identity provider」で、チームのカードの「…」メニューから「Merge into default IDP」を選びます。公式は、この統合は元に戻せない、と書いています。 - 使用量の上限と許可モデルは、組織のグループとチームのグループで、いちばんゆるい側に合わさります。公式は、チームの既定を厳しくし、組織のグループで特定の集団にだけ広げるよう勧めています。

役割と席

公式の「Members, Roles, and Seat Types」のページの内容です。

能力 Member Admin Unpaid Admin
Cursorの機能を使う できる できる できない
メンバーを招待する できる できる できる
メンバーを外す、役割を変える できない できる できる
管理ダッシュボード、SSOとセキュリティ、請求、分析 できない できる できる
有料の席が必要 必要 必要 不要

Privacy Modeを強制する

Privacy Mode の中身は前のガイド(02)に書きました。ここでは、管理者が全員に守らせる方法を整理します。

場面 書かれていること 出どころ
Teamsの既定 「チームではメンバー全員で既定で有効」。管理者は組織全体で強制でき、メンバーは切れなくなる ヘルプの Privacy and data
Enterpriseの既定 既定でオン。管理者は強制できる ヘルプ、docs
個人プランの既定 書かれていない ヘルプ
強制のやり方 チームで有効にし、必要なら、メンバーが切れないよう強制する(画面の場所は、読んだ範囲では見つかりませんでした) Privacy and Data Governance のdocs

前のガイド(02)にも書いたとおり、Teamsの既定を明記しているのはヘルプで、今回もヘルプは「既定で有効」と書いていました。一方 docs は、Enterpriseの既定オンは書くものの、Teamsの既定は書いていませんでした。強制の画面での項目名は、読んだ範囲では見つかりませんでした。実際の画面で確かめてください。

強制が効かない場面(公式の記載)。

データの置き場所と暗号化(Enterprise)。 データレジデンシーはチーム単位で有効にでき、推論、処理、保存(バックアップを含む)が対象です。いま使えるのは米国のみで、EUとUKは推論のみで要望があれば、EU/EEAとAPACは開発中と書かれています。有効にするのは担当者経由で最大2週間、対象モデルに10%の上乗せがあります。SSO、BYOK、@Web、MCP、Bugbotなどは、リージョンの外に出うる機能として挙げられています。通信はTLS 1.2以上、保存はAES-256で、CMEKはEnterpriseのCloud Agentのデータが対象です。Cloud Agentの保持は、Enterpriseで「無期限」か「90日」を上限に選べます(hardening)。

端末側のポリシー:MDMで配る

公式の Deployment Patterns と IAM のページの内容です。MDMのポリシーが設定されると、その値が、対応するCursorの設定を上書きします。

ポリシー 役目 対応するCursorの設定
AllowedTeamId ログインできるチームIDを絞る。許可外ならログアウトされる cursorAuth.allowedTeamId
AllowedExtensions 入れられる拡張機能を絞る extensions.allowed
UpdateMode 自動更新の制御。none で無効 update.mode
WorkspaceTrustEnabled Workspace Trustを入れるか security.workspace.trust.enabled
NetworkDisableHttp2 すべての通信を HTTP/1.1 にする cursor.general.disableHttp2
ExtensionGalleryServiceUrl 拡張機能のマーケットプレイスのURL extensions.gallery.serviceUrl

Allowed Team IDs。 値はチームIDのカンマ区切りで、公式の例は "1,3,7" です。許可外のIDでログインすると、すぐにログアウトされ、有効なチームIDでログインするまでブロックされます。

Allowed Extensions。 キーは発行元の名前か完全な拡張機能のID、値は真偽値、バージョンの固定、リリースチャンネルです。大事なのは、エントリが1つでもあると、明示的に許可されたものだけが入れられる点です。公式の例の {"anysphere": false} は、ほかのすべての発行元もまとめてブロックします。特定のものだけを禁止するなら "*": true を足します。公式の例は次のとおりです。

{
  "*": true,
  "untrusted-publisher": false
}

信頼する集合だけに絞る公式の例です。

{
  "anysphere": true,
  "github": true,
  "esbenp.prettier-vscode": true,
  "ms-azuretools.vscode-containers": false,
  "dbaeumer.vscode-eslint": ["3.0.0"],
  "github.vscode-pull-request-github": "stable"
}

ダッシュボードの Security & Identity でも設定できます(クライアント2.1以降)。公式の警告は、ダッシュボードの欄を空にしても、すでにクライアントに適用されたポリシーは消えない点です。許可をすべてに戻すには、先に {"*": true} を配り、クライアントが更新されてから、欄を空にします。MDMの AllowedExtensions は、ダッシュボードとユーザー設定の両方を上書きします。

macOS。 構成プロファイルを使い、PayloadType はチャンネルのバンドルIDに合わせます(製品版は com.todesktop.230313mzl4w4u92)。公式のキーの例です。

<key>AllowedExtensions</key><string>{"anysphere": true, "github": true}</string>
<key>AllowedTeamId</key><string>1,3,7</string>
<key>NetworkDisableHttp2</key><true/>
<key>UpdateMode</key><string>none</string>
<key>WorkspaceTrustEnabled</key><true/>

アプリ内の Contents/Resources/app/policies/ に、全ポリシーを設定した参照用のプロファイルがあります。編集しなかったポリシーは既定の値を強制するので、不要なものは消すよう公式は書いています。macOSでは更新に管理者権限が要るため、更新を中央から配るか、UpdateMode を none にします。

Windows。 AppData\Local\Programs\cursor\policies の ADMX と ADML を、C:\Windows\PolicyDefinitions などに置いてグループポリシーで設定します。コンピュータ側がユーザー側より優先されます。レジストリのパスは、読んだ範囲では書かれていませんでした。

Linux。 Cursor 2.0以降で ~/.cursor/policy.json が使えます。公式の例を整形すると次のとおりです。AllowedExtensions は、入れ子のオブジェクトではなく、引用符をエスケープしたJSON文字列です。

{
  "AllowedExtensions": "{\"anysphere\": true, \"github\": true}",
  "AllowedTeamId": "1,3,7",
  "WorkspaceTrustEnabled": true
}

ファイルがない場合も、JSONが不正な場合も、Cursorは制限なしで動きます。環境変数は使えません。

Workspace Trust と許可リスト。 Workspace Trust は既定で無効です(前のガイド02)。公式は、制限モードではAI機能が限られるので、本当に信頼できないものにだけ使うよう書いています。~/.cursor/permissions.json をMDMで配ると、確認なしで動かしてよいコマンドとMCPのツールを揃えられ、管理者のチーム設定が優先されます。

ネットワーク:SSL検査とテナント制限

ドメインとSSL検査。 Network Configuration のページは、SSL検査を外すよう、.cursor.sh、cursor-cdn.com、marketplace.cursorapi.com、authenticate.cursor.sh、authenticator.cursor.sh、*.cursorvm.com、*.*.cursorvm.com を挙げています。サインインには accounts.spacex.ai と accounts.x.ai も要ります。IPの許可は、IPが変わるので、*.cursor.sh などのドメインのパターンで行うよう勧めています。公式は、SSL検査は導入の障害の定番で、タイムアウトやAgentのエラーの原因になりやすいと書き、在宅や出張先のプロキシ設定にも同じ除外を入れるよう勧めています。つながりの確かめ方として curl -v https://api2.cursor.sh |& grep -C1 issuer: が示され、発行元がAmazonなら検査なし、プロキシ製品の名前なら検査ありです。通信は既定でHTTP/2の双方向ストリームで、だめなら HTTP/1.1 のSSEに切り替わります。

テナント制限。 自社のネットワークから使えるCursorの組織とチームを、プロキシで絞る仕組みです。ヘッダーを付けるのはクライアントではなく会社のプロキシで、ダッシュボードに設定はありません。公式の例の値は次のとおりです。

x-cursor-allowed-tenants: v1.orgs=1001,1002;teams=70

エージェントを管理者が縛る

前のガイド(02)では、Run Modesと許可リストを利用者の目線で書きました。管理者が決められる部分を、公式のEnterprise、LLM safety and controls、Model and Integration Management、hardening の記載から拾います。

モデルとBYOK(Enterprise)。

使用量を管理する

使用量の仕組みは前のガイド(03)に書きました。ここでは、管理者が上限を決める操作を整理します。

決めたいこと 場所(公式の記載) 対象
月ごとの追加使用量の上限とAuto Top-up grok.com/dashboard/billing。チーム全体で1つの上限(固定または席ごと)。変えられるのは管理者だけ The X Subscription のTeams
チームの上限 Cursorダッシュボードの Spending タブ(cursor.com/dashboard/spending) 旧プラン
メンバー別、グループ別の上書き Members タブ、Groups タブ 旧プラン、Enterprise
管理者だけが変えられるようにする Spending タブの「Only Admins Can Edit Usage Settings」 旧プラン

請求グループ(Enterprise)。 支出の把握、社内の費用配分、予算づくりのためのものです。「Members & Groups」から「Create Group」で作り、メンバーはSCIMの同期、Admin API、CSV、手動の4通りで割り当てます。1人は同時に1つのグループだけで、どこにも入らない人は「Unassigned」です。使用量は使ったときの所属に付き、SCIMで同期したグループは手動やAPIでは編集できません。削除は元に戻せません。グループごとの上限は、ページに書かれていませんでした。

サービスアカウント(Enterprise)。 人ではない自動化用のアカウントです。「Dashboard → Settings → API Keys → Service Accounts」で「New Service Account」から作ります。APIキーは「一度しか表示されない」ので、すぐ控えます。席は使いませんが、使用量はチームのプールから引かれます。Cloud Agentの実行には、チームのレベルのGitHub連携が必要です。CLIでは CURSOR_API_KEY に入れます。回転すると古いキーはすぐ止まります。支出の上限は、新しいアカウントでは既定で上限なしで、「Edit spend limit」で決めます。アーカイブはキーを取り消して連携を壊します。公式は、ワークフローごとに別のアカウントを作るよう勧めています。

分析(Teams、Enterprise)。 管理者は、チーム全員のデータを見られます。AIが書いたコードの割合、Agentの編集、Tabの補完、アクティブユーザー、Cloud Agentの使用などがあり、ユーザー(最大10人)、グループ、日付(連続90日まで)で絞れ、CSVで書き出せます。データが集まるのは、クライアント1.5以上の利用者だけです。Enterprise向けの Conversation Insights は、ページに「2026年1月1日から推論の料金がかかる」と書かれていますが、すでに過ぎた日付で、いまの料金は読めていません。

Admin API。 ベースURLは https://api.cursor.com で、認証はAPIキーをユーザー名にした Basic 認証(パスワードは空)です。公式の例は次のとおりです。

curl -X GET https://api.cursor.com/teams/members \
  -u YOUR_API_KEY:

エンドポイントには、監査ログ(GET /teams/audit-logs)、日ごとの使用量(POST /teams/daily-usage-data)、今の請求期間の支出(POST /teams/spend)、ユーザー別の上限(POST /teams/user-spend-limit、Enterprise)などがあります。レート制限は、監査ログと日ごとの使用量が1チームあたり毎分20回などです。APIキーの作り方は、このページには書かれておらず、「API Overview」が案内されていました(読んでいません)。

OpenTelemetry Export(Enterprise)。 使用量のデータを、自分たちのコレクターにOTLPで送ります。設定は「Team Settings > OpenTelemetry Export」で、受け口は HTTPS の /v1/metrics と /v1/logs(gRPCとJSONは不可)です。宛先を作り、「Test connection」、「Enable」の順です。会話の内容は既定でオフで、チームの「Allow conversation content export」と宛先の「Conversation content」の両方をオンにしたときだけ送られ、対象はCloud AgentsとGrok Botだけです。内容の除去はパターンによるベストエフォートで、当たらない秘密はそのまま出ることがあり、そのリスクはチームが負う、と公式は書いています。

監査:何が残り、何が残らないか

公式の Compliance and Monitoring のページの内容です。Enterpriseだけで使えます。

記録されるもの。 サインイン、メンバー、役割、APIキー、設定、連携、Cloud Agentの環境、Origin のリポジトリなど、管理とセキュリティのイベントで、時刻、実行した人(またはキー)、クライアントのIP、製品の画面が付きます。種類には、login、add_user、remove_user、update_user_role、privacy_mode、user_spend_limit、team_settings、team_hook、mcp_server_config、organization_identity_provider などがあります。

記録されないもの(公式が明記)。

取り出し方。

注意。 user_email には、メンバーのメールのほか、Api Key: <名前>、Bot: <所有者のメール>、SCIM、System、unknown、Cursorのサポートによる変更の場合の hi@cursor.com などが入ります。SCIMによる追加や削除は、人の名前ではなく SCIM として残ると読めます。

読んだ範囲で見つからなかったこと。 監査ログの保存期間は、2回確かめましたが書かれていませんでした。ダッシュボードで何日遡れるかは分かりません。長く残したいなら、SIEMかAdmin APIで外に出すのが前提になりそうです(僕らの見立てです)。

最初の10分でやること

公式のAdmin Setup Guideの順序は、Trust Center(trust.cursor.com)の確認、SSO(任意でSCIM)、Gitプラットフォームの接続、MDMのポリシーの配布と AllowedTeamIDs、ダッシュボードでの使用量の監視です。Gitの接続は、管理者が済ませるまで、リポジトリからCloud Agentを始められないと書かれています。以下は、それを踏まえた僕らの整理で、公式の順序そのものではありません。

  1. 自分の役割とプランを確かめる。 「Single Sign-On (SSO)」が出るか、Admin か Unpaid Admin かを見ます。管理者が自分1人なら、もう1人を管理者にします。
  2. Privacy Mode を強制する。 チームのダッシュボードで、有効か、メンバーが切れない強制になっているかを見ます(設定の場所は公式で確認できていません)。
  3. 使用量の上限を決める。 The X SubscriptionのTeamsなら grok.com/dashboard/billing、旧プランなら Spending タブです。
  4. SSOを入れる。 IdP担当と一緒に、接続とドメイン確認を済ませます。両方が有効になってから、利用者に告知するのが無難です。
  5. MDMの設定を決める。 AllowedTeamId を配る手配をします。拡張機能は、"*": true を付けるか否かで意味が逆になるので、先に決めます。
  6. ネットワーク担当に、SSL検査の除外ドメインを渡す。
  7. Enterpriseなら、監査ログの送り先を決める。 保存期間が読めていないので、SIEMかAdmin APIか、早めに決めます。

誤解されやすい点

気をつけること

出典