3行でいうと
- 入口は複数あります。公式のクイックスタートは、ChatGPTのデスクトップアプリを「推奨」としたうえで、Web、CLI、IDE拡張、Codex Cloudを並べています。CLIは、公式リポジトリのREADMEにある1行のコマンドで入れ、
codexと打って始めます。 - ログインは2通りです。ChatGPTのアカウントでのサインイン(サブスクリプション)と、APIキー(使った分の従量課金)。Codex Cloudは、ChatGPTでのサインインが必要と書かれています。
- 毎回の説明を省く資料が
AGENTS.mdです。置き場所と読み込まれる順番は公式に書かれています。大きさには上限(既定で32 KiB)があります。
この記事は、公式ドキュメントと公式リポジトリを2026年10月22日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCodexを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コマンドや設定名は公式の表記を写したもので、動作確認はしていません。公式の文章は要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。
先に結論
- まず決めること。 ①どこで使うか(アプリ、CLI、IDE拡張、Web、Cloud)、②どのアカウントで入るか(ChatGPTか、APIキーか)、③どのフォルダで始めるか、④承認とサンドボックスをどうするか。④は次の記事(02)で扱います。
- CLIの入れ方。 macOSとLinuxは
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh。入れたらcodexを実行し、「Sign in with ChatGPT」を選びます。 - 覚え書き。 毎回言い直していることは、
AGENTS.mdに書きます。作らせたいときは、セッションの中で/initを使うと、公式のCLIの説明にあります。
前提:用語をそろえる
- Codex:OpenAIのコーディング用エージェント(自分で考えてファイルを読み、書き換え、コマンドを動かすAI)です。公式のランディングページは、コードを調べる、機能を作る、変更をレビューする、不具合を直す、といった使い方を挙げています。
- CLI:文字で命令するターミナル(黒い画面)から動かす版です。
- IDE拡張:VS Codeなどのエディタの中で動かす版です。
- Codex Cloud:クラウド上の環境で、コーディングの作業を進めさせる入口です。環境を作る手順に、GitHubのリポジトリを選び、求められたらGitHubを接続する流れがあります(必須とは明記されていません)。
- AGENTS.md:Codexに読ませる指示のファイルです。
- config.toml:Codexの設定ファイルです。ユーザー用は
~/.codex/config.toml、プロジェクト用はリポジトリの.codex/config.tomlです。
どこで使うか
公式のクイックスタートとランディングページによると、入口は次のとおりです。
| 入口 | 公式の説明 | 確かさ |
|---|---|---|
| ChatGPTデスクトップアプリ | クイックスタートが「recommended(推奨)」と書く入口。フォルダを開いて作業させる | 文書に書かれている |
| ChatGPT on the web(chatgpt.com) | ブラウザでchatgpt.comにサインインして使う。公式のページが例に挙げるのは、調査や資料づくりなどの複数手順の作業(Work)で、Codexのコーディングの説明は読めていない | 文書に書かれている |
| Codex CLI | ターミナルで使う | 文書に書かれている |
| Codex IDE extension | エディタの中で使う。VS Code、Cursor、Windsurf、VS Code Insiders、Xcode、JetBrains系が挙がっている | 文書に書かれている |
| Codex Cloud | 再利用できるクラウド環境で、リモートの作業をさせる。Web、モバイル、デスクトップアプリから使う | 文書に書かれている |
デスクトップアプリは、macOS、Windows、Linux向けのダウンロードがあるとページに書かれています。ただし、ダウンロードのボタンが出ていたのはmacOS(Apple Silicon)用だけで、WindowsとLinuxの手順は別のページです。僕らはその別のページを読めていません。
アプリの使い始めは、サインインして、チャットを始めるかプロジェクトを作るかフォルダを開く、という流れです。公式は、選んだフォルダのファイルを読み書きできる、と説明しています。最初のメッセージを送るときに、ChatGPTとCodexのどちらで始めるかを選ぶ、とアプリのページにあります。「メニュー」とは書かれていませんでした。
大きな注意:公式ドキュメントの置き場所が変わっている
READMEが案内している developers.openai.com/codex の各ページは、僕らがアクセスしたとき、learn.chatgpt.com のページに転送されました。ページの構成も、ChatGPTのアプリ全体(「Work」「Chat」といった名前も出てきます)の中のCodexという形になっています。この記事の出典は、転送先のページです。転送先が公式かどうかは、developers.openai.com/codex が learn.chatgpt.com/docs へ302で転送されること、OpenAIのヘルプセンターの記事(Codex in ChatGPT)が learn.chatgpt.com/docs/pricing へリンクしていること、で確かめました。画面の名前や構成は変わりやすそうです。
CLIを入れる
公式リポジトリ(github.com/openai/codex)のREADMEに、次のインストール方法があります。
| 方法 | コマンド(READMEの表記) |
|---|---|
| macOS・Linux | curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh \| sh |
| Windows(PowerShell) | powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 \| iex" |
| npm | npm install -g @openai/codex |
| Homebrew | brew install --cask codex |
| 手動 | GitHub Releasesから自分のOS用のファイルを落とし、展開後に名前を codex に変える |
READMEは、入れたあとは codex を実行して始める、と書いています。公式のCLIのページも、プロジェクトのフォルダを開いて codex を実行する、という流れです。バージョンの確認は、公式のトラブルシューティングのページに codex --version が出ています。更新用に codex update というコマンドがあり、「入れたものが自己更新に対応していれば」更新を確かめて適用する、と書かれています。
動く環境についての、公式の記載のずれ
- 公式リポジトリの
docs/install.mdには、macOS 12以降、Ubuntu 20.04以降またはDebian 10以降、WSL2上のWindows 11、メモリ4GB以上(8GB推奨)、Git 2.23以降(任意)と書かれています。 - 一方、Windowsのサンドボックスのページは、ネイティブのWindowsで動かす前提で書かれています。Windows 11を推奨し、Windows 10は1809以降なら「ベストエフォート」としています。
- どちらが新しいかは、ページに日付がなく、分かりませんでした。つまずいたら、最新の公式ページで確かめてください。
- WindowsでWSLを使う場合、公式のWSLのページは、WSL2を使う場合の話として(WSL2が必須とは、そのページには書かれていません)、リポジトリは
/mnt/c/...ではなくLinuxのホーム以下に置くことを勧めています。WSL1は、Codex 0.115から対応外と書かれています。
ログイン:どのアカウントで入るか
公式の認証のページによると、サインインの方法は2つです。
| 方法 | 公式の説明 | 確かさ |
|---|---|---|
| Sign in with ChatGPT | サブスクリプションでの利用。ブラウザが開いてログインし、認証情報がCodexに返される | 文書に書かれている |
| Sign in with an API key | 従量課金。OpenAI Platformのアカウントに、標準のAPI料金で請求される。ChatGPTのプランに含まれるクレジットではない | 文書に書かれている |
- ChatGPTアプリ、CLI、IDE拡張は、ローカルの作業なら2つとも使えます。Codex Cloudは、ChatGPTでのサインインが必要です。
- READMEは、ChatGPTのPlus、Pro、Business、Edu、Enterpriseのプランなら「Sign in with ChatGPT」を勧めています。APIキーでも入れますが、追加の設定が要る、とあります。
- 公式の料金のページは、ChatGPTのFree、Go、Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseのプランに、CodexとChatGPT Workが含まれる、と書いています。Freeは「短いコーディング作業」でCodexを試す位置づけ、Goは「軽いコーディング作業」向け、と料金のページにあります。プランごとの利用量の上限や金額は、ここには書きません。ページに日付がなく、変わることがあります。
- APIキーは、CIのような共有環境での自動化に勧める、と料金のページにあります。APIキーでは、GitHubのコードレビューやSlackのようなクラウドの機能は使えない、とも書かれています。認証のページは、ChatGPTのワークスペースやクラウドに頼る機能は、APIキーでは制限されるか使えないことがある、としています。
- Codex Cloudは、多くのアカウントでMFA(多要素認証)が必要と書かれています。メールとパスワードのアカウントは、使う前にMFAの設定が要ります。Google・Microsoft・Appleでのログインは、ChatGPT側ではMFAを求められず、提供元で設定できる、とあります。
認証情報の保存場所
- CLIは、ログイン情報を保存します。設定
cli_auth_credentials_storeの値は4つです。file(CODEX_HOME、既定では~/.codexのauth.json)、keyring(OSの認証情報ストア。使えないと失敗する)、auto(使えればOSのストア、なければauth.json)、ephemeral(そのプロセスの間だけメモリに置く)。 - 公式の注意は、
~/.codex/auth.jsonをパスワードと同じに扱うこと、コミットしない、チケットに貼らない、チャットで共有しない、です。ログイン情報は、平文のファイル(auth.json)か、OS固有の認証情報ストアに保存される、とも書かれています。 - CLIとIDE拡張は、保存されたログイン情報を共有するので、片方でログアウトすると、もう片方にも効きます。
- 管理者は、
forced_login_methodやforced_chatgpt_workspace_idで入り方を縛れます。合わないログイン状態だと、Codexはログアウトして終了すると書かれています。
codex login、codex logout というコマンドが、公式のコマンド一覧にあります。codex login は、ChatGPTのOAuth、デバイス認証、APIキー、標準入力から渡すアクセストークンのどれかで認証する、と一行で書かれています。個々のオプション名は、ページが長くて読み切れず、確認できていません。ブラウザの開けない遠隔のマシンでの入り方は、認証のページには書かれていませんでした。
どのフォルダで始めるか
公式の「Agent approvals & security」のページによると、フラグなしで使える組み合わせ(Autoプリセット)は、作業フォルダの中の読み書きとコマンド実行は聞かずに進み、外への書き込みやネットワークは聞く、というものです。そのうえで、Gitで管理しているフォルダにはAuto、管理していないフォルダには read-only を勧めています。信頼するまで read-only で始まる場合がある、とも書かれています。
つまり、フォルダ選びは、作業の「範囲」を決めることでもあります。練習には、Gitで管理している小さなフォルダが向く、というのが僕らの読みです。公式の推奨そのものではありません。
プロジェクトの .codex/config.toml、フック、ルールは、信頼したプロジェクトでしか読み込まれません。信頼していないプロジェクトでは、それらは飛ばされ、ユーザー用とシステムの設定だけが読まれる、と設定の基本のページにあります。
AGENTS.md:毎回の説明を省く資料
公式の「AGENTS.md」のページの内容を整理します。
- 置き場所。 グローバルは、Codexのホーム(既定で
~/.codex、CODEX_HOMEで変更)。そこではAGENTS.override.mdがあればそれを、なければAGENTS.mdを、最初の空でない1つだけ読みます。プロジェクトは、プロジェクトの根(ふつうはGitの根)から、いま作業しているフォルダまで、順に降りながら探します。 - 順番。 実行のたびに(TUIでは1セッションにつき1回)、指示の連なりを作ります。根に近いものから順に、空行でつないで並べます。作業フォルダに近いものが後ろに来て、前の指示を上書きするように働く、と書かれています。
- 上書き用のファイル。 各フォルダでは、
AGENTS.override.md、AGENTS.md、設定project_doc_fallback_filenamesの名前、の順に調べ、1フォルダにつき多くて1つを使います。AGENTS.override.mdがあると、同じフォルダのAGENTS.mdは無視されます。 - 大きさの上限。 設定
project_doc_max_bytesの既定は32 KiBです。合計がそこに達すると、追加を止めます。公式は、上限を上げるか、フォルダごとに指示を分けるよう勧め、例として65536を挙げています。 - 別名の読み込み。
~/.codex/config.tomlのproject_doc_fallback_filenamesに、たとえば["TEAM_GUIDE.md", ".agents.md"]を書き、Codexを再起動します。 - 作らせる。 CLIの説明に、セッションの中の
/initは「AGENTS.mdを作る」とあります。ただし、AGENTS.mdのページには/initの記載が見つからず、中身の詳しい挙動は確認できていません。 - 確かめる。 公式の例は、リポジトリの根から
codex --ask-for-approval never "Summarize the current instructions."を実行する、というものです。入れ子のフォルダの確認にはcodex --cd subdir --ask-for-approval never "Show which instruction files are active."を使います。指示が古いと感じたら、そのフォルダで再起動します。消すキャッシュはない、と書かれています。
--ask-for-approval never は、承認の確認を出さない設定です。公式の例にあるものを写しましたが、どういう意味の設定かは、次の記事(02)で確かめてから使ってください。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「AGENTS.mdに書けば、必ず守られる」とは、読んだ範囲では書かれていません。 AGENTS.mdのページは、指示を読み込む仕組みを説明していて、守らせる強制力については述べていません。コマンドを実行させたくないときの仕組みは、サンドボックスと承認、そしてルール(rules)です。ルールは、公式が「experimental(実験的)で、変わることがある」と書いています。これも次の記事で扱います。
- 「CLIとアプリは別のもの」とは限りません。 ログイン情報はCLIとIDE拡張で共有されます。アプリの権限の切り替えの画面と、CLIの
/permissionsは、同じ考え方の別の入口です(02で扱います)。
今日からできること、避けたいこと
- できること。 ①READMEのコマンドを1つ貼って入れ、
codex --versionで確かめる。②Gitで管理している練習用の小さなフォルダでcodexを起動し、「Sign in with ChatGPT」で入る。③セッションの中の/statusで設定を見る(CLIのページに「現在のセッション設定を表示」とあります)。④/initでAGENTS.mdの下書きを作らせ、読んで直す。 - 避けたいこと。 ①
auth.jsonを共有したり、コミットしたりする。②AGENTS.mdにパスワードやAPIキーを書く(チームで共有されうるファイルなので。これは僕らの見立てです)。③公開の場や信用できない環境でCodexを動かす。認証のページは、とくにAPIキーでの認証で、信用できない環境にCodexの実行をさらさないよう書いています。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCodexを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コマンドと設定名は公式の記載を写しただけで、動作確認はしていません。
- 取得したのは、ページの要約です。「書かれていない」と書いた所は、読んだ範囲では見つからなかった、という意味です。公式のページが長くて読み切れなかった所(CLIのコマンド一覧の
codex loginの細部など)は、確認できていません。 - 料金のページ、認証のページには、日付が見当たりませんでした。プランの名前や含まれるものは変わることがあります。
- 公式ドキュメントの置き場所と構成が変わっているため、上の画面名や項目名は、手元のアプリやCLIと違うことがあります。
- この記事は、セキュリティや契約の助言ではありません。
出典
- Codex(OpenAI、公式ドキュメントのランディングページ、2026年10月22日確認)
- Quickstart(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Codex CLI(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Codex IDE extension(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- ChatGPT desktop app(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Codex Cloud(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Authentication(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Pricing(OpenAI、Codex公式ドキュメント、日付の記載なし、2026年10月22日確認)
- Developer commands(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Troubleshooting(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- AGENTS.md(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Config basics(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Agent approvals & security(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- Windows sandbox(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- WSL(OpenAI、Codex公式ドキュメント、2026年10月22日確認)
- openai/codex README(OpenAI、GitHub、2026年10月22日確認)
- Installing & building(openai/codex、GitHub、2026年10月22日確認)