3行でいうと
- Windsurfは2026年6月2日からDevin Desktopに名前が変わりました。公式はプランも値段も変わらないと書いています。
- Devin Desktopは編集ソフトそのもの、Clineは今の編集ソフトに足す、中身が公開された道具です。
- Devin Desktopは月額が無料・20ドル・200ドル。Clineは本体無料で、AIの利用料は別です。
- 古い名前の記事が混ざるので、画面や料金はDevinの公式ページを見てください。
先にお断りです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」にして、事実と分けています。
AIコーディング道具の全体の地図は、別の記事(「AIコーディングツール全体の地図」)にあります。この記事は、その中の2つに絞って、一段深く見るものです。
先に結論
- Windsurfという名前の道具は、2026年6月2日から「Devin Desktop」になりました。会社は同じCognition(コグニション)で、中身は同じ編集ソフトです。公式は、プランも値段も変わらないと書いています。
- Devin Desktopは、「AI入りの編集ソフト」をまるごと入れて使うものです。Clineは、いま使っている編集ソフトに「足す」、中身が公開されたAIの道具です。
- お金の払い方も違います。Devin Desktopは月額プラン(無料、20ドル、200ドル)に利用枠がつく形。Clineの本体は無料で、AIを使った分を別に払います。月9.99ドルの定額(ClinePass)も選べます。
- 「Windsurf」で調べると、古い名前の記事と新しい名前の記事が混ざります。画面や料金は、Devinの公式ページを見てください。
名前の経緯(日付つき)
公式の文書から、順番に並べます。
- 2025年7月14日:Cognitionが、Windsurfを買収する正式な契約を結んだと発表しました。製品、商標、ブランドが含まれると書かれています。発表では、当面はWindsurfのチームがこれまで通り動く、とされていました。
- 2026年6月2日:Cognitionの発表「Windsurf is now Devin Desktop」。Windsurfの編集ソフトを土台に、複数のAIエージェントをまとめて動かす画面を前に出した、新しい名前の製品です。
- 現在:10月8日には、windsurf.comを開くとdevin.ai/desktopに転送されることを確認していました。10月22日に取り直したwindsurf.comは、「Windsurf Editor」の紹介ページの内容が返り、転送先を読み取れませんでした。devin.ai/desktopも、10月22日は取得に失敗して読めていません。公式のよくある質問には「Windsurfが6月2日にDevin Desktopになる」と書かれています。
ここで言う「エージェント」は、頼まれた仕事の手順を自分で考え、ファイルを直し、確かめるところまで進めてくれるAIのことです。
公式のよくある質問によれば、名前以外で変わったことは次の通りです。
- パソコンのアプリ名が「Windsurf」から「Devin」に変わりました。会社のパソコン管理(MDM)で、許可したアプリだけ使える設定の場合は、新しい名前を許可に加える必要があると書かれています。
- 端末で使う命令が、
surfからdevin-desktopに変わりました。古いsurfも、互換のために残るとされています。 - 設定、拡張機能(追加部品)、作業中のものは、初回の起動で「Windsurfから移行する」を選ぶと、コピーされます(移行の項の説明)。ただし、同じよくある質問の別の箇所には「設定はすべて自動で移される」ともあり、書き方が食い違っています。
- 使えるルール(AIへの決まりごとを書くファイル)は、古い
.windsurfrulesも、新しい.devin/rules/も読まれます。AGENTS.mdも読まれます。
2つは、そもそも何が違うのか
| Devin Desktop(旧Windsurf) | Cline | |
|---|---|---|
| 形 | AI入りの編集ソフトそのもの(IDE)。IDEは、プログラムを書くための専用の編集ソフトのことです | 編集ソフトに足す拡張機能。ほかに、ターミナル版、デスクトップアプリ、開発キットもある |
| 運営 | Cognition | Cline Bot Inc. |
| 中身の公開 | 公式の文書では確認できていません | オープンソース(中身が公開されている)。公式のGitHubのリポジトリに「Apache 2.0」とあります |
| 目玉 | 複数のエージェントを1画面で管理する「Agent Command Center」と、作業の入れ物「Spaces」 | 計画してから実行する「Plan / Act」。実行する前に、1つずつ承認する作り |
| 使えるAI | Claude、GPT、Geminiなど。自社のSWE-2もある | Claude、GPT、Gemini、手元で動かすモデル、OpenAI互換の口。自分のキーも持ち込める |
| 無料で試す | Freeプランあり | 本体は無料。AIの利用料は別(無料のお試しモデルが期間限定で出ることもある) |
Devin Desktop(旧Windsurf)で読み取れたこと
画面と仕組み
公式の発表と文書には、次のことが書かれています。
- 「Agent Command Center」は、手元とクラウドのエージェントを、カンバン(付箋を貼るような作業ボード)の形で並べて管理する画面です。
- 「Spaces」は、複数のエージェントで、作業の記録や資料を共有するための入れ物です。
- 「Devin Local」は、以前の主役だった「Cascade」の後継の、手元で動くエージェントです。Rust(プログラミング言語の名前)で作り直され、同じ作業でトークンが最大30%少なく済み、子分のエージェント(サブエージェント)を使える、と書かれています。トークンは、AIが読み書きする文字の量を数える単位です。
- 「ACP(Agent Client Protocol)」に対応しています。ACPは、対応する編集ソフトの中で、別の会社のエージェントも動かすための共通の決まりです。発表時点で、Codex、Claude Agent、OpenCodeが使えるとされています。
- 使うエージェントを選んでいなければ、新しい作業はDevin Localで始まります。Cascadeでの過去の会話は、履歴に残ります。Cascadeそのものの扱いは、発表では「7月1日まで」、よくある質問では「7月中」と書き方が違います。Devin Localの文書は、新しい会話はCascadeで始まらず、過去の会話は開ける、と書いていますが、終了の日付は書いていません。10月時点の扱いは、確認できていません。
- 自社モデルの「SWE-2」は、プログラムを書く作業のために作られたモデルです。このほか、強いモデルと安いモデルを組にする「Fusion」があると、公式のモデルの文書にあります。10月8日に書いたモデルを自動で選ぶ「Adaptive」は、10月22日に取り直したモデルのページでは見つからず、確認できていません。
料金(2026年10月22日確認)
| プラン | 月額 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 軽い利用枠、使えるモデルは限定。その場の書き換えと、次の一行を提案するTabは無制限 |
| Pro | 20ドル | 利用枠が増える(毎日・毎週)。クラウドのDevin、Devin CLI、Devin Desktopで共通の枠。10月8日に読んだ「OpenAI、Claude、Gemini、SpaceXAIなどの先端モデル」の記載は、10月22日の料金ページには見つかりませんでした |
| Max | 200ドル | Proよりずっと大きい利用枠。毎日の上限はなく、毎週の枠だけ |
| Teams | 月80ドルが最低額。フル席は1席40ドル | 最大200人(ヘルプの文書。料金ページは「人数の上限なし」と表示)。フル席は、Pro相当の毎日・毎週の枠とDevin Desktopが使える。無料のフレックス席は、チームで共有する追加分だけで、Desktopは使えない |
| Enterprise | 要相談 |
利用枠の仕組みは、2026年3月に変わりました。以前の「プロンプト数」で数える方式をやめ、「毎日」と「毎週」の枠で測る方式です。枠は、使ったトークンの量で減ります。モデルによって減り方が違い、無料のモデルは枠を減らしません。使い切ったとき、Freeは次の更新まで待ち、Pro・Max・Teamsは「追加の利用」を買えます。追加分は、そのモデルのAPI価格(AIを直接呼び出す口の価格)で請求されます。
3月より前から払っている人は、Proが月15ドル、Teamsが1席30ドルのまま据え置かれると書かれています。いま新しく入る人は、上の表の金額です。Teamsの80ドルは、「基本料金に席ごとの料金を足す」ものではなく最低額で、フル席が2席以上になると、席数×40ドルの請求になる、と公式のヘルプにあります。
SWE-2については、10月8日には、料金ページが「2026年10月16日まで無料」、モデルの説明ページが「10月15日まで無料。その後は100万トークンあたり、入力3ドル、出力15ドル」と、1日ずれて書かれていました。10月22日に取り直した料金ページにはこの記述がなく、モデルのページは「個人・チームのセルフサービスは10月15日まで無料。その後は入力3ドル、出力15ドル」と書いています(企業向けは12月31日まで定価の75%オフ)。10月22日の時点で、無料の期間は終わっています。10月16日説は、いまは確かめられません。
Clineで読み取れたこと
何をするものか
公式の説明では、Clineは「エディタとターミナルの中に住むコーディングエージェント」です。ファイルを読み書きし、ターミナルの命令を動かし、ブラウザも使います。公式は「すべての操作は、あなたの明示的な承認が要る」と書いています。
導入の入口は、公式の文書では次のように並んでいます。
- VS Code、Cursor、Windsurf、VSCodium、Antigravityには、拡張機能として入れます。拡張機能の一覧で「Cline」を探して「Install」を押す手順です。WindsurfとVSCodiumは「Open VSX」という置き場から入れる、とも書かれています。Clineの文書は「Windsurf」と書いていて、「Devin Desktop」の名前は載っていません。Devin Desktopは旧Windsurfと同じ編集ソフトなので、足せると読めますが、Devin Desktop側の文書では、拡張機能を入れる方法を確かめられていません。足せるかどうかは、確認できていません。
- JetBrains(IntelliJ、PyCharmなど)には、プラグインとして入れる、と文書にあります。ただし、料金ページでは「JetBrains拡張」が法人向け(Enterprise)の項目に載っています。どちらが現在の正しい条件か、確認できていません。
- ターミナルから使うCLI、デスクトップアプリ、開発キット(SDK)、複数のエージェントを並べて動かす「Kanban」もあります。デスクトップアプリは、文書ではmacOSとWindows(Windowsはベータ版)です。公式トップにはLinuxのボタンもありますが、10月22日はリンクがついていませんでした。
AIの代金の払い方は3通り
Clineの本体は無料です。AIを動かす費用は、次のどれかで払います。公式の文書の整理です。
- Cline(使った分だけ払う方式):ダッシュボードで「Clineクレジット」(前払いの残高)を追加し、使った分が減ります。モデル名の横に「FREE」と出るものは無料です。10月8日には、使えるモデルが「100以上」と書かれている箇所と「300以上」と書かれている箇所があり、数字を確認できていませんでした。10月22日に取り直した文書では、「100以上」だけが読め、「300以上」は見つかりませんでした。
- ClinePass(月9.99ドルの定額):公式の説明では、標準のAPI価格で払うのに比べて、2〜5倍の量を使える定額です。使えるのは、公式が選んだ12種のオープンなモデルで、GLM、Kimi、DeepSeek、MiMo、MiniMax、Qwen、Muse Sparkの系列が載っています。使った量は、5時間の窓、週、月の3つで測られます。ClinePassは任意で、入らなくてもClineは使えると、公式にあります。
- 自分のキーを持ち込む:OpenAI、Anthropic、Googleなどの契約を自分で結び、その会社に直接払います。手元で動かすモデルも使えます。
無料のお試しは「期間限定で入れ替わる」と公式にあります。どのモデルが無料かは、アプリの画面で確認する形です。
最初の一歩
どちらも、公式の文書から組み立てた想定の手順です。実際の画面は、この記事では見ていません。
Devin Desktopを試す場合 1. 公式サイトからダウンロードして入れます。Mac、Windows、Linuxに対応します。 2. 初回の起動で、VS CodeやCursorの設定を取り込む案内があります(文書の説明)。Windsurfから来た人は「移行」を選びます。 3. サインインして、作業用のフォルダを開き、エージェントに頼みます。
Clineを試す場合 1. いま使っている編集ソフト(VS Codeなど)の拡張機能の画面で「Cline」を探して入れます。 2. 設定で、AIの入口(プロバイダー)を選びます。Clineのクレジット、ClinePass、自分のキーのどれかです。 3. 頼みごとを書くと、計画が出て、操作のたびに承認を求められます。
どちらを選ぶか
見立てです。プログラムを書かない人が、ホームページや小さなアプリを作りたいだけなら、この2つは最初の入口としては少し重いと思います。編集ソフトを入れ、作業用のフォルダを用意するところから始まるためです。その場合は、別の記事で扱うブラウザで作る型(Replit、Lovable、Boltなど)の方が近道に見えます。
見立てです。すでにVS Codeなどを使っていて、AIを足したいなら、Clineは「いまの環境を変えずに試せる」入口になると思います。AIの代金が使った分だけ見えるので、まず無料のお試しモデルか、9.99ドルのClinePassで様子を見る手があります。
見立てです。Windsurf時代から使っている人は、名前以外は変わらないと公式が書いているので、慌てて何かをする必要はないと思います。ただ、これから入る人にとっては、Devin Desktopは「AIの編集ソフト」というより「エージェントの管理画面」が前に出た製品になっています。画面の方針が自分に合うかは、無料プランで見るのが確実です。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。使い心地や、出来上がりの質は、書いていません。
- 金額はすべて米ドルで、2026年10月22日に公式ページで読んだものです(ClinePassの9.99ドルは、10月22日にClineの文書で読みました。Clineの料金ページには価格が書かれていませんでした)。税や日本円は確認していません。変わることがあります。
- SWE-2の無料期限は、10月8日には公式の2か所で15日と16日に分かれていました。10月22日に読めたモデルのページは10月15日までで、すでに終わっています。
- Clineの「使えるモデルの数」「JetBrainsが無料か法人向けか」「デスクトップがLinuxに対応するか」「Devin Desktopにも足せるか」は、公式の文書同士で書き方が違い、確認できていません。
- Devin Desktopの利用枠は、「毎日・毎週」の割合で決まり、具体的な量(何メッセージか、何トークンか)は読めていません。実際にどれだけ使えるかは分かりません。
- AIが書いたプログラムは、間違うことがあります。公式も「確認は人が行う」前提で書いています。公開する前に、自分の目で動きを確かめてください。
出典
- Windsurf is now Devin Desktop(Cognition、2026年6月2日)
- Devin Desktop(Devin、2026年10月8日確認。10月22日は取得に失敗)
- Plans and Pricing(Devin、2026年10月22日確認)
- Devin Desktop FAQ(Devin Docs、2026年10月22日確認)
- Welcome to Devin Desktop(Devin Docs、2026年10月22日確認)
- Devin Local Agent(Devin Docs、2026年10月22日確認)
- Quota-Based Usage(Devin Docs、2026年10月22日確認)
- AI Models(Devin Docs、2026年10月22日確認)
- Cognition's acquisition of Windsurf(Cognition、2025年7月14日)
- Cline(Cline、2026年10月22日確認)
- Cline Pricing(Cline、2026年10月22日確認)
- Cline Overview(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- Installing Cline(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- Cline (usage-billing)(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- ClinePass(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- Cline Free Models(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- Cline Desktop(Cline Docs、2026年10月22日確認)
- cline/cline(GitHub、2026年10月22日確認)
- Self-Serve Plans(Devin Docs、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
