3行でいうと
- 曲づくりのクレジットと、曲を保存するダウンロードは別に数えます。Proは月20曲、Premierは月60曲です。
- 2026年9月3日からの規約では、商用で使えるのは枠でダウンロードした曲です。
- 無料プランの曲は個人で楽しむ用途だけで、後から有料にしても商用の権利は付きません。
- AIだけでつくった曲に著作権が付くかは、国や地域で変わるとSunoのヘルプにあります。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。音楽と声のAI全体の地図は別の記事にあるので、ここではSunoだけを深く見ます。権利の話は公式の説明を短く言い換えるだけで、法律の判断はしません。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けます。
先に結論
- 曲をつくる「クレジット」と、曲を手元に保存する「ダウンロード」は、別々に数えられます。Proは月に20曲、Premierは月に60曲までダウンロードできます(Suno Studioでの書き出しを除く)。
- 規約(2026年9月3日から)では、商用で使えるのは「プランの枠でダウンロードした曲」です。曲をつくっただけでは、お金を稼ぐ使い方に進めません。
- 無料プランの曲は、個人で楽しむ用途だけです。あとから有料プランに入っても、さかのぼって商用の権利は付きません。
- 音楽業界との協力を前面に出した新モデルv6が出て、古いモデルは使えなくなりました。
- 「AIだけでつくった曲に著作権が付くか」は、Sunoのヘルプ自身が、国や地域で変わると書いています。
Sunoとは
Suno(スーノ)は、Suno, Inc.のサービスです。ウェブとスマホアプリで、曲の雰囲気や歌詞を文章で書くと、歌入りの曲を2つつくってくれます。曲の一部の差し替え、延長、パート別の音の取り出しもできます。
2026年10月1日には、声とBGMを一緒につくる「Speech(スピーチ)」が、ベータ版(試験版)として全員向けに公開されました。詩や文章を読み上げる声を、音楽つきで1つの音源にするものです。
プランと料金
公式の料金ページ(2026年10月22日確認)をもとにした表です。通貨は米ドルで、税は購入のときに計算される、と書かれています。
| Free | Pro | Premier | |
|---|---|---|---|
| 月額(表示) | 0ドル | 8ドル | 24ドル |
| 毎月のクレジット | 毎日50 | 2,500 | 10,000 |
| 使えるモデル | v6-mini | v6、v6-wild(加えてv6-mini) | 同左 |
| ダウンロード | 月の枠なし(後述の試用あり) | 月20曲 | 月60曲 |
| 商用の権利 | なし | あり | あり |
| 同時につくれる数 | 4(共有の列) | 10(優先の列) | 10(優先の列) |
| アップロードできる音声 | 8分まで | 30分まで | 30分まで |
| パート別の音の取り出し | なし | 2種類 | 3種類 |
| Suno Studio | なし | なし | あり |
| 自分の声(Voices) | 試せる(公式ブログ) | あり | あり |
| カスタムモデル | なし | あり | あり |
| 追加クレジットの購入 | 不可 | 可 | 可 |
8ドルと24ドルは、年払いの月あたりの金額と読めます
料金ページには「年払いで20%お得」と、「年払いにすると年に24ドル(Pro)、72ドル(Premier)安くなる」という表示があります。10月8日にページを開いたときの内部データには、Proが月払い10ドル・年払い96ドル、Premierが月払い30ドル・年払い288ドルとありました。年払いを12で割ると8ドルと24ドルになり、「24ドル、72ドルお得」の計算とも合います。
つまり、画面の8ドル、24ドルは年払いにしたときの月あたりの金額で、月払いだと10ドル、30ドルと読めます。ただし、内部データは画面に表示される文字ではないので、確定ではありません。10月22日に取り直した料金ページでも、表示は8ドルと24ドル、「月払い・年払い」の切り替えと「年払いで20%お得」「24ドル/72ドル安くなる」の表示までは確かめられましたが、内部データは今回読み直せていません。10月8日に読んだ同じデータには、日本円の金額(月払いでPro 1,500円、Premier 4,500円、年払いで14,400円と43,200円)もありました。契約の前に、画面の金額を確かめてください。日本円の支払いに対応していることは、Sunoのヘルプにも書かれています(2025年12月の記事)。
クレジットの数え方
v6の公式FAQによると、1回つくると2曲できて、合計10クレジットです。v6でも前のモデルと同じ費用で、画像や動画をたくさん入力すると増える、とあります。「Max Mode」という、より丁寧につくるモードは、クレジットを多く使います。
次は、僕らの計算です。Freeの毎日50クレジットは5回(10曲)、Proの2,500は250回(500曲)、Premierの10,000は1,000回(2,000曲)です。ダウンロード枠とは別なので、つくった曲のうち手元に保存できるのは、Proで月20曲です。
毎月のクレジットは、翌日・翌月に持ち越せません。買い足したクレジットは期限がありませんが、使うには有効なプランが要ります。
9月3日の新ルール:ダウンロードと商用の権利
2026年8月10日にSunoが予告し、9月3日に始まった変更です。
ダウンロード
- Free:参加が9月3日より前の人は、通算7曲まで試用でダウンロードできる。9月3日以降に参加した人は、ときどき試用が付く程度。追加のダウンロードは購入できます。
- Pro:月20曲。Premier:月60曲。月の分は翌月に持ち越せません。買い足した分は持ち越せます。
- Suno Studio(Premierで使える制作画面)の書き出しは、Premierなら制限なし。
- 制限は、9月3日より前につくった曲にも適用されます。つくった曲は、ライブラリで聴く・共有することは、どのプランでも続けられます。
Sunoは理由を「大量に書き出されて配信サービスに出回るのを難しくするため」と説明しています。
商用の権利
Sunoの規約(2026年9月3日施行)と、ヘルプの要点です。
- 有料プラン(ProかPremier)の人には、Sunoが持つ権利のうち、つくった音に関するものが譲られます。ただし規約は、著作権がそれで生じるとは保証しない、と書いています。
- 商用で使えるのは、プランの枠で「ダウンロードした曲」です。ダウンロードしていない曲を、商用で使ってはいけません。
- いったん得た商用の権利は、あとでダウンロード枠を使い切っても、解約しても、なくならない、と規約にあります。
- 無料プランの曲は、個人の、商用でない用途だけです。有料に入っても、無料のときの曲に商用の権利は付きません。
- 他の人が自分の曲を「リミックス」したものは、共同の作品として扱われ、商用では使えません。
ヘルプの商用の記事には、配信サービス、映画・テレビ・ゲームでの利用、自分で売ることが、権利の範囲として挙げられています。ただし、古い記事には「つくった曲」と書かれたまま、新しい記事は「ダウンロードした曲」と書いています。規約の表現のほうが細かいので、迷うときは規約の全文を読んでください。
ヘルプの著作権の記事(2026年9月4日更新)は、アメリカでは人がつくったものにだけ著作権が付くので、AIだけでつくった曲は対象にならないこと、自分で書いた歌詞は自分のものであること、配信業者によっては著作権で保護されない曲を受けつけないことを書いています。実際の扱いは、各国の著作権の窓口や専門家に確かめてください。
