3行でいうと

  • 言葉はそろっていません。 SpaceXAIは「Agentic Actions」、Anthropicの個人向け規約は「Actions」、MicrosoftのCopilot規約は「Tasks」と「Actions」、OpenAIのサービス条件は「dots and related agentic features」と呼びます。Googleの一般規約には、エージェントの節が見つかりませんでした。
  • エージェントの行為に触れた文書は、ユーザーに責任を置いています。 ただし書き方は違います。「責任を負う」と書くもの、「単独で責任を負う」と書くもの、監督を求めるものがあります。会社の責任を書いた文は、読めた範囲では「免責」の方向でした。
  • 上限の形は、おおむね「支払った額」か「固定額」の大きいほうです。 OpenAI個人向けは100ドル、Anthropic個人向けは100ドル、Googleは200ドル、SpaceXAIは100ドル(この4社は、いずれも「支払った額」とのどちらか大きいほう)、Microsoftは月額料金(無料なら10ドル)まででした。支払いが少ない人ほど、上限は小さくなります。
  • 「人が承認する」は、規約より製品ページに書かれていることが多いです。 規約本体が各操作の承認を義務づけている例は、僕らが読んだ範囲では見つかりませんでした。製品ページは変わりやすい文書です。
  • 読めていない所があります。 OpenAIとAnthropicの事業者向け契約、Microsoft Product Termsなどは読んでいません。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、2026年10月22日に読んだ各社の公開ページの整理です。規約はWebFetchの要約を通して読んだ部分があり、引用は短く、意味を変えない範囲にしています。法律の助言ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

読み方の物差し

確かさ 意味 見分け方
文書に書かれている その文書に、その内容がある 節や項目の名前を挙げられる
書かれていない 読んだ範囲の本文に、その内容がなかった 項目や語が見つからない
読めていない ページが長い、別の文書にある、などで、僕らが読み切れていない 読んだ範囲と読めなかった範囲を、そのつど書く
製品ページの記述 規約ではなく、ヘルプや製品説明の記述 変更されやすく、契約の内容とは限らない

一覧表:規約と方針の文書

セルは僕らの言い換えです。節の番号は、各社のページの表示にしたがいます。「書かれていない」は、読んだ範囲での話です。

文書 ①エージェント行為の言葉 ②責任の置き方 ③賠償の上限 ④決済と人の承認(規約の中) ⑤最終更新・版
OpenAI Terms of Use(個人向け) 書かれていない Input・Outputを含むContentの責任はユーザー 直近12か月の支払額と100ドルの大きいほう 決済は課金の話だけ。エージェント操作の承認の義務づけは書かれていない 2026-01-01発効(前版へのリンクのURLに2024-12-11とある)
OpenAI Service Terms 「dots and related agentic features」。定義はない アクセス・権限・指示を決めるユーザーが、行為と共有内容の責任を負う(14節) 金額は書かれていない。14節に免責・責任制限を結びつける文は、読んだ範囲では見つからなかった 「You are responsible for transactions made on your behalf.」。各回の承認の義務づけは書かれていない Updated 2026-10-16(発効日の記載なし)
Anthropic Consumer Terms 「Actions」(ユーザーに代わるソフトウェア操作・データ処理など) Inputsと、すべてのActionsの責任はユーザー(4節) 直近6か月の支払額と100ドルの大きいほう(11節) 決済の節は料金の話。承認の義務づけは書かれていない 2025-10-08(版履歴あり)
Anthropic Commercial Terms エージェント向けの定義は書かれていない 出力が用途に合うか、人の確認が要るかは顧客が判断(D.3) 直近12か月に払った料金。固定額は書かれていない。補償の義務は上限の対象外 書かれていない 2025-06-17(同意・利用開始の早いほうで発効)
Anthropic Usage Policy エージェントと、そのtools・browsers・connected systemsを通じた行為 エージェントを作る人・動かす人が、方針への適合を確かめる 方針の文書で、上限条項はない 金融取引の専用条項は書かれていない。高リスクの推奨は、資格のある人の確認が要る ページに「Effective」付きで2026-11-12と表示(読んだ日より後)
Google Terms of Service エージェントの節は書かれていない Googleは自社の規約違反にだけ責任を負う。事業者ユーザーには補償の義務がある 200ドルと、直近12か月の料金の大きいほう。重過失・故意は除く 書かれていない 2026-07-30発効(米国版)
Gemini Apps Agentic Calling Additional Terms 発信の代行(電話を代わりにかける機能) AIの誤りから生じた結果について、Googleは責任を負わない、と書く(5節)。通信料はユーザー 上限は書かれていない(一般規約を参照する文も見つからず) 通話前の承認は書かれていない。通話の最初のAI開示が義務 Last Modified 2026-09-24
Microsoft Services Agreement 自律的に判断・行動するAIサービスの使い方 AIサービスの使用に関する第三者の請求は、ユーザーが単独で対応(14.s) 月額料金(無料なら10ドル)までの直接損害(13節) 法的・金銭的な権利に影響しうる自律的な動作には、適切な人の監督が要る(14.s.ix) 公開2026-07-30、発効2026-09-30
Microsoft Copilot Terms of Use 「Tasks」と「Actions」 代行を依頼したユーザーが、その行為と結果の責任を単独で負う(節の位置は読めていない) 金額は書かれていない。Services Agreementの12節(保証の否認)に触れる文がある 購入は第三者の販売者との取引。承認の段階は書かれていない Effective 2026-08-18
Microsoft Agent 365(ライセンス案内) 書かれていない 責任の文は書かれていない。ライセンスは、権限を委任したユーザーか、エージェントの所有者・責任者に紐づく 書かれていない 書かれていない Learn:最終更新2026-08-20。ライセンスQ&Aは日付を読めていない
SpaceXAI(x.ai)Terms of Service 「Agentic Actions」(Grokがユーザーに代わって自律的にとる動作) ユーザーコンテンツとエージェント行為について、会社は責任を負わない、と書く(4節) 支払額と100ドルの大きいほう。故意・重過失は除く 例に「金融機関を含む」やり取りを挙げる。人の承認の義務づけは書かれていない Last Updated 2026-10-12(前版へのリンクのURLに2026-09-11とある)

一覧表:規約ではない層(ヘルプ、製品説明)

規約には承認の話が少ないので、各社のヘルプや製品説明を別に並べます。これらは変更されやすく、契約の内容とは限りません。

ページ 書かれていること(言い換え) 日付の表示
OpenAI「Introducing ChatGPT agent」 重い結果を伴う操作の前に許可を求める、と書く。メール送信は人の見守りが要る。銀行送金のような高リスクの依頼は断るよう訓練、とも書く。ページ自身が「古くなった投稿」と表示している 2025-07-17公開
OpenAI ヘルプ「Using cloud browser」 予約の確定や支払いなど、戻しにくい操作の前に、チャットで確認する。パスワードや決済情報はチャットに貼らない、とある。ログイン情報は安全なサインインの仕組みを通す 「Updated: 5 hours ago」の相対表示だけ
OpenAI ヘルプ「Managing app permissions」 承認カードに、今回だけ許可・低リスクのみ許可・常に許可などの選択肢が出ることがある。購入や金融取引は、追加の確認が要ることがある例に入る(拒否される場合もある) 「Updated: 20 days ago」の相対表示だけ
Anthropic「Claude in Chrome permissions guide」 権限モードは三つ(毎回承認、自動承認、承認なし)。購入と金融取引は、どのモードでも実行しない項目に挙がる。お金・メッセージ・重要なファイルを扱うときは、近くで見るか手動承認にする、とある 2026-08-12
Anthropic「Computer use tool」(開発者向け) 金融取引の完了などは、人に確認させるよう勧める。複数手順がまとめて走る場合は、実行前に確認する、とある 日付の記載なし(バージョン識別子のみ)
Anthropic「Claude Code security」 手動モードでは、ファイルの編集やコマンドの前に聞く。提案されたコードやコマンドを承認前に確かめるのはユーザー、とある 日付の記載なし
Google「Manage your tasks & workflows」 通信の送信、データの変更、購入、フォーム送信の前に確認を求める設計、と書く。決済情報はチャットに入れず、自分でブラウザを操作して入れる。見守りが一番の安全策、とある。EEA、スイス、英国などでは使えない 日付の記載なし
Gemini Apps Privacy Hub 画面操作の自動化では注文や配車もできる。「自分の代わりにしたことの責任はあなたにある」趣旨の文。通話の前に、相手に伝える情報を確認して同意しないと発信されない、とある Hub 2026-10-19、通知部分 2026-10-13

① OpenAI

読んだもの:Terms of Use(個人向け)、Service Terms、ChatGPT agentの紹介ページ、ヘルプ二本。EEA・スイス・英国の人は別のEU向け規約で、ChatGPT EnterpriseやAPIは別の事業者向け規約(Business Terms)です。後者は読めていません。

項目 確かさ 内容
Terms of Useにエージェントの定義 書かれていない 代行や自動操作の項目は見つからなかった。自動・プログラムでのデータ抽出の禁止と、ブラウズなどの第三者の出力には別の規約が適用される、という文はある
Terms of Useの責任 文書に書かれている Contentの責任はユーザー。出力は、使う前に正確さを自分で確かめる。人についての出力を、信用・雇用・住居・医療のような重い判断に使ってはならない。サービスは「AS IS」で、出力の利用は自己責任
補償 文書に書かれている 事業者・組織の場合にだけ、第三者の請求から OpenAI を守る義務がある(個人は読んだ範囲に義務なし)
上限 文書に書かれている 間接・派生損害は対象外。総額は、請求の原因になったサービスに直近12か月で払った額と100ドルの大きいほう
Service Termsのエージェント 文書に書かれている 14節に、エージェント機能の責任、監督、購入と支払いがある。(a)は、アクセス・権限・指示を決めたユーザーが、行為と共有内容の責任を負う。(b)は、課題と結果に見合った監督(指示、限度、行為と連絡のレビュー)をする
Service Termsの購入と支払い 文書に書かれている (c)は、使うアカウントや支払い手段の許可を持つこと、代行された取引の責任、口座の見守りと誤りの速やかな報告を求める
Service Termsの語 書かれていない 「Operator」「ChatGPT agent」「computer use」は、僕らが読んだ範囲の本文になかった
Service Termsの上限 書かれていない 金額は書かれていない。14節に免責・責任制限を結びつける文は、読んだ範囲では見つからなかった
規約の改定 文書に書かれている 不利益が大きい変更は、30日前までにメールまたは製品内で知らせる。それ以外は、掲載時に有効。同意しないなら使用をやめる

読み方の注意。Service Termsの「dots」という語は、僕らが読んだ範囲では定義されていませんでした。どの機能を指すかは、OpenAIの説明ページで確かめてください。ChatGPT agentの紹介ページには、承認のしくみが書かれていますが、責任をだれが負うかは書かれていません。

② Anthropic

読んだもの:Consumer Terms、Commercial Terms、Usage Policy、Claude in Chromeの権限ガイド、computer useのドキュメント、Claude Codeの安全のページ。

項目 確かさ 内容
Consumer Termsの定義 文書に書かれている 4節で、サービスはユーザーに代わって、ソフトウェア操作やデータ処理などの「Actions」をとれる、と書く。Actionsは誤りがなく、意図どおりに動くとは限らない、とも書く
Consumer Termsの責任 文書に書かれている 「You are responsible for all Inputs you submit to our Services and all Actions.」
Consumer Termsの補償 文書に書かれている 11節に、Anthropic側を守る義務がある。対象は、規約違反、サービスと資料の使用、フィードバック、サービスで作った製品など
Consumer Termsの上限 文書に書かれている 間接・派生損害は対象外。総額は、請求の原因が最初に生じた前の6か月に払った額と100ドルの大きいほう
Consumer Termsの改定 文書に書かれている 12節。会社の裁量で改定できる。掲載または通知の後に使い続ければ、受け入れたとみなされる
Commercial Terms 文書に書かれている エージェント向けの定義はない。D.3で、出力の適否と人のレビューの要否を判断するのは顧客。K.1で、Anthropicは第三者の知的財産の請求から顧客を守る(除外あり)。L.3で、総額は直近12か月の料金。補償の義務は上限の対象外。M.3で、更新は掲載または通知の30日後に有効、遡らない
Usage Policy 文書に書かれている agentsを作る・動かす人は、tools、browsers、connected systemsを通じた行為も含めて、方針に合わせる責任がある、という趣旨の文。高リスクの推奨は、資格のある人の確認が要る。「computer use」という語は読んだ範囲になかった
Usage Policyの日付 確認できず ページには「Nov 12, 2026」と表示された。読んだ日(2026-10-22)より後の日付で、将来の発効日か表示の誤りか、僕らには判断できなかった
製品側の承認 製品ページの記述 Claude in Chromeは、購入と金融取引を、どの権限モードでも実行しない項目に挙げる。「承認なし」のモードでは、自動の確認もない、と書く
computer useの文書 製品ページの記述 結果が大きい判断や、金融取引の完了などは、人に確認させるよう開発者に勧める。誤りが起きうるので、操作の記録を確かめるよう求める
Claude Code 製品ページの記述 手動モードでは、編集やコマンドの前に聞く。自動モードでは、別のモデルが安全かどうかを判定する。提案の確認はユーザーの責任、とある

読み方の注意。Anthropicは、個人向けと事業者向けで、上限の期間も補償の構造も違います。同じ会社でも、どの契約の下で使っているかで、読む文書が変わります。

③ Google

読んだもの:Google利用規約(米国版)、サービス別規約の一覧、Gemini Apps Agentic Calling Additional Terms、Gemini Apps Privacy Hub、Geminiヘルプの「tasks」ページ。Gemini Apps専用の規約ページは、一覧には見当たらず、一般の利用規約と禁止利用ポリシーが基本です。

項目 確かさ 内容
一般規約のエージェントの節 書かれていない AIエージェント専用の節はなかった。ジェイルブレイクやプロンプトインジェクションを禁じる文と、AI出力を別のモデルの開発に使うことの禁止がある
一般規約の責任 文書に書かれている Googleは、自社の規約違反にだけ責任を負う。逸失利益や間接損害などは対象外。サービスは「AS IS」
一般規約の上限 文書に書かれている 200ドルと、直近12か月に払った料金の大きいほう。重過失・故意は上限の対象外
補償 文書に書かれている 事業者ユーザーと組織にだけ、第三者の請求からGoogleを守る義務がある。消費者には適用されない
発信の代行(agentic calling) 文書に書かれている 「Google isn't responsible for outcomes resulting from AI errors.」(5節)。すべての通話の頭に、AIであることの自動の開示が入る。個人用途に限る。通信料と、違法利用による第三者の請求は、ユーザーの負担
通話前の承認 書かれていない 規約には、通話前の承認の段階は書かれていない。Privacy Hubには、通話前に相手へ伝える情報を確認して同意する必要がある、とある(製品ページの記述)
tasksのヘルプ 製品ページの記述 購入などの前に確認を求める。決済情報はチャットに入れない。Googleの安全策は「見守りの代わりにならない」趣旨。法的・金銭的な責任の割り当ては、このページには書かれていない
規約の改定 文書に書かれている 重要な変更には、合理的な事前の通知と、確認の機会を与える。新機能や緊急の場合は例外。同意しなければ、使用をやめる

読み方の注意。Googleの一般規約には、エージェントを名指しした責任の文が見つかりませんでした。エージェントの責任は、サービス別の追加規約と、ヘルプや通知の文に散らばっています。tasksのヘルプには、EEA、スイス、英国で使えない、という地域の条件もあります。

④ Microsoft

読んだもの:Microsoft Services Agreement(個人向け)、Copilot Terms of Use、Agent 365のLearn概要、Microsoftのライセンス案内ページ。事業者向けのProduct Termsや契約書は読めていません。Services Agreementは、前半と後半に分けて最後まで読みました。後半(仲裁など)には、AI専用の条項は見つかりませんでした。

項目 確かさ 内容
Services Agreementの自律的な動作 文書に書かれている 14.s.ixは、人の法的・金銭的な権利に影響しうる場面で、自律的に判断・行動するAIサービスには、適切な人の監督が要る、と書く
Services Agreementの責任 文書に書かれている 14.s.viiiは、AIサービスの使用に関する第三者の請求は、ユーザーが単独で対応する。14.s.iは、専門家の助言の代わりではない
Services Agreementの上限 文書に書かれている 13節は、直接損害を、損害が起きた月のサービス料金まで(無料なら10ドル)に限る。逸失利益などは対象外
Services Agreementの改定 文書に書かれている 7.a。いつでも変えられる。変更後に使い続けると、受け入れたことになる。同意しないなら、使用をやめてアカウントを閉じる
Copilot規約の責任 文書に書かれている 「you are solely responsible for those Actions and any results or consequences.」。ほかに「利用や信頼による結果について責任を負わない」趣旨の文と、ユーザーの補償義務がある
Copilotの購入 文書に書かれている 商品は第三者の販売者が売り、発送する。Microsoftは代金の処理をしない。販売者との争いにMicrosoftは責任を負わない。購入前の承認の段階は書かれていない
Copilotの上限 書かれていない 金額は書かれていない。Services Agreementの12節(保証の否認)に触れる文があるが、上限(13節)への直接の参照は取得結果にはなかった
Agent 365 文書に書かれている ライセンスはユーザー単位で、代行権限(OBO)のエージェントは委任したユーザーに、自分の権限のエージェントは所有者・責任者に紐づく、という案内。「ライセンスのない人の活動は、Agent 365の保護の対象外」趣旨の文もある
Agent 365の責任・上限 書かれていない Learnの概要とライセンス案内には、エージェントの行為の責任や賠償の上限の文は見つからなかった。案内ページは「ガイダンスで、ボリュームライセンス契約が優先する」趣旨で、契約本体は読めていない

読み方の注意。Agent 365の「保護」が何を指すかは、僕らが読んだ範囲では、定義が読めていません。法的な保護なのか、管理機能の対象なのかは、契約本体で確かめる必要があります。

⑤ SpaceXAI(x.ai)

読んだもの:Terms of Service(Last Updated: October 12, 2026)。会社の自称はSpaceXSIです。

項目 確かさ 内容
定義 文書に書かれている 4節。サービスの機能で、Grokがユーザーに代わって自律的な動作をとれることがある。例は、ブラウジング、コードの実行、通信の送信、ファイルの変更、「金融機関を含む」第三者サービスとのやり取り
会社の責任 文書に書かれている 「We are not responsible for User Content or Agentic Actions.」。あわせて、エージェント行為の正確さ・安全性・合法性について、何も表明しない
ユーザーの責任 文書に書かれている ユーザーは、指示したエージェント行為の責任を負い、責任を受け入れる。5節には、サービスの使用の影響について「solely responsible」とする文もある
補償 文書に書かれている 11節。サービスと出力の使用、入力、規約違反から生じる請求について、ユーザーが会社を守る。欧州の消費者には適用されない、と地域条項にある
上限 文書に書かれている 12節。支払額と100ドルの大きいほう。故意・重過失は例外。間接・懲罰的損害は対象外。不正アクセスと第三者の行為も、会社は責任を負わない。支払額の期間の限定は、読んだ要約では確かめられなかった
決済と承認 書かれていない 金融機関とのやり取りを例に挙げる以外に、金融の専用条項はない。エージェント行為の前の人の承認の義務づけも、書かれていない。13節で、規約違反のエージェント行為を、会社が無効にできる
人の確認の言葉 文書に書かれている 人の確認と監督を求める文は、出力の使用についてのもので、エージェント行為についてではない(要約を通した読みで、原文の確認を勧める)
規約の改定 文書に書かれている 改定の権利を留保する。変更後に使い続ければ、受け入れたことになる。実質的な変更では上部の日付を更新する、と書く
日付の表示 文書に書かれている 上部は「Last Updated」。15節の本文は「Effective」の日付に言及する。表示がずれているが、同じ日を指すかは確かめていない

層を混ぜない。マスク氏がXで述べたという「SpaceXが補償する」は、報道(The Next Web)を通した発言で、記事440で扱いました。規約の今回読んだ範囲には、購入ミスの補償を定めた文は見つかりませんでした。発言は、この記事の表には入れていません。

更新日と改定条項を並べる

会社・文書 日付の表示 改定の仕方(言い換え)
OpenAI Terms of Use 2026-01-01発効 不利益が大きい変更は30日前に通知。他は掲載時に有効
OpenAI Service Terms Updated 2026-10-16 通知の仕方は、読んだ範囲では確認できず
Anthropic Consumer Terms 2025-10-08 会社の裁量で改定。使い続ければ受け入れ
Anthropic Commercial Terms 2025-06-17 掲載・通知の30日後に有効(法令変更の場合は即時)。遡らない
Google Terms of Service 2026-07-30発効 重要な変更は合理的な事前通知。例外あり
Microsoft Services Agreement 2026-09-30発効 いつでも変更。使い続ければ受け入れ
SpaceXAI Terms of Service 2026-10-12更新 改定の権利を留保。使い続ければ受け入れ

同じ「規約」でも、更新からほぼ1年以上たったもの(Anthropic Consumer、2025年10月。Commercialは2025年6月)と、数日前のもの(OpenAI Service Terms、SpaceXAI)があります。エージェントの機能は、この1年で増えたので、古い日付の規約が、新しい機能を想定していないことがありえます。これは僕らの見立てで、規約の文には書かれていません。

任せる前の、読み方チェックリスト

優劣の判定ではありません。「どこを確認してから任せるか」の一覧です。

  1. 自分の契約を特定します。 個人向けか事業者向けか。地域(EEA、英国、スイスなど)で別の規約になっていないか。同じ会社でも、読む文書が違います。
  2. 操作が規約でなんと呼ばれているかを探します。 「Actions」「Agentic Actions」「Tasks」などの語で、規約のページを検索します。語が見つからないときは、「規約が想定していない」可能性と、「別の追加規約にある」可能性の両方を考えます。
  3. 責任の置き方を確かめます。 「あなたが責任を負う」と書いているか、「会社は責任を負わない」と書いているか、何も書いていないか。僕らが読んだ範囲では、エージェントの行為に触れた規約の文は、多くがユーザーの責任を書いていました。
  4. 賠償の上限の金額と期間を確かめます。 支払額に連動するか、固定額か。月額か、6か月か、12か月か。無料または低額の利用では、上限が小さくなります。補償の義務や、重過失・故意などが、上限の対象外かも確かめます。
  5. 決済は、規約と製品ページの両方を確かめます。 規約が各操作の承認を義務づけているか。承認は製品ページの設計の話か。ページの日付が相対表示や空欄のものは、いつの記述か分かりません。
  6. 権限と金額を先に絞ります(最小権限)。 専用のカードや上限額、別のアカウント、手動承認のモードなど、規約の外で下げられる危険を下げます。承認を「常に許可」にする前に、その範囲を確かめます。
  7. 更新日と改定の仕方を確かめます。 使い続けるだけで受け入れになる規約が多いので、更新の知らせを受け取る手段を決めておきます。
  8. 発言や報道は、規約とは別の層です。 「補償する」という言葉は、規約に書かれて初めて、契約の話になります。出どころ(会社の文書か、報道か)を分けて読みます。

気をつけること

出典

更新履歴