3行でいうと

  • プロジェクトは、チャット、参照ファイル、指示を1か所にまとめる作業場です。無料と有料のどのプランでも使えますが、1つのプロジェクトに入れられるファイルの数が違います(Freeは5、GoとPlusは25、Pro、Business、Enterprise、Eduは40)。
  • プロジェクトの指示は、そのプロジェクトの中だけで働き、全体のカスタム指示より優先されると書かれています。記憶は「既定」と「プロジェクト限定」を選べ、共有したプロジェクトは自動で「プロジェクト限定」になります。
  • 削除は元に戻せません。学習への利用はプランと設定で変わり、共有プロジェクトでは全員の設定が関わります。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、OpenAIの公式ヘルプとリリースノートを、2026年10月16日に読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。

先に結論

公式が書いている「プロジェクト」の中身

OpenAIのヘルプでは、プロジェクトは長く続く作業のための場所として説明されています。関連するチャット、参照ファイル、カスタムの指示をまとめる、という位置づけです。使う例は、OpenAIの学習用ページ(Academy)に、調べものの継続、執筆、計画、学習、個人の段取り、共同作業として挙がっています。

作り方は短く、「New project」を押して、名前を付け、アイコンと色を選びます。Academyには、左のメニューの「Projects」から作り、名前を付けたあと、ファイルを足す、指示を入れる、いまあるチャットを移す、の順に進む手順が出ています。

中に入れられるものは、次のとおりです。

いまあるチャットは、プロジェクトに移せます。ただし、GPT(自分や他人が作ったカスタムのChatGPT)で始めたチャットは移せません。一時チャットも、プロジェクトには入れられません。

使える道具は、Canvas、画像生成、音声、検索です。「Study mode」とStudy hoursは、プロジェクトの会話には使えません。

プランで何が違うか

2026年10月16日に読んだヘルプの数字です。変わることがあります。

プラン 1プロジェクトのファイル数 共有できる人数(オーナーのプラン別)
Free 5 5人
Go 25 10人
Plus 25 10人
Pro 40 100人
Edu、Business、Enterprise 40 招待の方法を問わず、1つのプロジェクトに参加できるのは合計100人まで

記憶:「既定」と「プロジェクト限定」

プロジェクトごとに、次の2つから選びます。既存のプロジェクトでも切り替えられます(2026年8月14日のリリースノート。反映には数時間かかることがあります)。

共有したプロジェクトは、自動で「プロジェクト限定」になり、「既定」に切り替えられません。また、プロジェクトの記憶を一覧で見る画面はない、と書かれています。

記憶そのものの説明は、別のヘルプ(Memory FAQ)に書かれています。そこでは、「過去のチャットの参照」を切ると、そこから得た情報は30日以内に削除される予定になる、とあります。

共有するとき

共有の権限は、「Edit」と「Chat」の2段階です。それぞれでできることの細かい内容は、読んだ記録に残っておらず、確認できていません。共有できる人数の上限は、前の表のとおりオーナーのプランで変わります。

共有の対象プランについて、ヘルプの記述が揃っていない点

ヘルプの概要の部分には、共有ができるのはBusiness、Enterprise、Eduのユーザー、という趣旨の文があります。ところが、同じページの後ろにある「2025年10月22日の更新」には、共有はFree、Go、Plus、Proを含む全ユーザーに提供される、とあります。

僕らは、後の更新が現在の状態で、概要の文が古いままなのだろうと読みました。これは見立てです。確かめるには、自分のアカウントで「Share」が出るかを見るのが確実です。

OpenAIのAcademyのページには、どのプランで共有できるかの一覧は載っていません。

学習に使われるのか、消したらどうなるか

学習への利用は、プランで違います。ヘルプには、Business、Enterprise、Eduのプロジェクトのデータは、既定では学習に使われないとあります。Free、Plus、Proは、設定の「Improve the model for everyone」がオンなら、使われることがあります。共有プロジェクトでは、オーナーと貢献した全員がこの設定をオンにしている場合だけ、使われるとされています。

別のヘルプ(Data Controls FAQ)には、この設定をオフにすれば新しい会話は学習に使われない、とあります。同じページに、プロジェクトのチャットはプロジェクトの中にとどまり、アーカイブしても、学習に使えるかどうかは変わらない、とも書かれています。個人プランの初期値が何かは、そのページには明記されていませんでした。

削除については、プロジェクトの削除は永久で、システムからは30日以内に取り除かれる、ただし法律や安全上の理由で保持が必要な場合は除く、とされています。

使い分けの目安(見立てです)

ここからは、公式の説明を読んだうえでの僕らの見立てです。OpenAIの推奨ではありません。

  1. 「続く仕事」に1つ、が基本だと思います。 公式の例も、調べものの継続、執筆、計画などです。単発の質問は、ふつうのチャットで足ります。
  2. ファイルの上限が、分け方を決めると思います。 Freeの5ファイルだと、大きい仕事は入りきりません。資料を1つにまとめるか、仕事を分けるかを、先に決めます。
  3. 指示には、その仕事だけに必要なことを書きます。 全体のカスタム指示には、どの仕事でも変わらない好みを置き、プロジェクトの指示には、その仕事の役割、読み手、書き方の決まりを置く、という分け方が素直だと思います。プロジェクトの指示の文字数の上限は、読んだページには書かれていませんでした。参考までに、全体のカスタム指示は、FreeとGoで1,500文字、ほかのプランで5,000文字までと、別のヘルプにあります。
  4. 機微な資料は、プロジェクト限定の記憶と、学習の設定を先に見ます。 取引先の資料や個人の情報を入れるなら、プランの学習の扱いと、記憶の設定を確かめてからにします。会社で使うなら、ワークスペースの管理者の決まりが先です。
  5. 共有の前に、入れたファイルを見直します。 共有先の人に何が見えるかの細部は確認できていませんが、見える前提で考えるのが安全だと思います。
ほかの機能との関係(Space、検索、音声)

2026年のリリースノートには、プロジェクトに関係する項目がいくつか出ています。2026年7月14日は、チャット、プロジェクト、ファイルをまとめて検索できるという項目です。2026年8月7日は、音声(GPT-Live)がプロジェクトに対応したという項目です。

2026年9月29日の「Space」は、Libraryに代わるものとされています。対象はPro、Business、Enterpriseの一部のユーザー、デスクトップアプリとWebです。既存のプロジェクトは別のままと書かれています。両方が見えるアカウントでは、どちらに何を置くかが紛らわしくなるかもしれませんが、Spaceの細かい仕様は、読んだ範囲に書かれていないので、この記事では扱いません。

なお、リリースノートは約11.7万文字あり、僕らが読めたのは先頭の約10万文字です。末尾は読めていません。

気をつけること

出典

更新履歴