3行でいうと

  • 仕組みは「画像を小さな四角に切る→数値の列にする→文章のトークンと一緒にAIへ渡す」
  • Claudeは28×28ピクセルで1トークン、OpenAIの新しいモデルは32×32ピクセルで1パッチに倍率1.2。Geminiは設定ごとに決まる
  • 同じ画像でも、会社・モデル・解像度の設定でトークン数が変わる。大きい画像は縮小してから送ると費用を抑えられる

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書や論文を読んでまとめたものです。料金そのものは、この記事では扱いません(価格は別の記事を見てください)。

先に結論

前提:画像をどうやってAIに渡すか

3社の計算式

Claude(Anthropic)

公式文書では、画像は28×28ピクセルのパッチに分けられ、1パッチが1つの視覚トークンです。

OpenAI

公式文書は、モデルによって2つの方式を使い分けています。

パッチ方式(新しいモデル):32×32ピクセルのパッチで画像を覆い、パッチ数に倍率をかけます。

  1. まずdetailに応じた大きさの上限に収める。
  2. パッチ数 = ⌈横 ÷ 32⌉ × ⌈縦 ÷ 32⌉。
  3. モデルとdetailに「パッチ予算」があれば、超える場合は縮小する。
  4. パッチ数にモデルごとの倍率をかけ、切り上げた値が、請求される画像トークンです。

  5. 倍率は、gpt-6-astra、gpt-5.6系、gpt-5.5、gpt-5.4系、gpt-5.2が1.2、gpt-4.1-miniが1.62です。

  6. detailはlow、high、original、auto。省略時はautoです。gpt-6-astraでは、lowは512×512に収め、highは2,500パッチ・最大辺65,535ピクセル、originalとautoは元の大きさのまま(辺が65,535ピクセルを超えるときだけ縮小)です。
  7. 公式の例(gpt-6-astra、high)は、1024×1024で1229トークン、2048×2048は予算で1600×1600に縮小されて3000トークン、4096×512は2458トークンです。
  8. 1枚あたり30,000パッチを超える画像は、縮小されず拒否されます。

タイル方式(古いモデル):基本のトークン数と、512ピクセルのタイル1枚あたりのトークン数を足します。たとえばgpt-4oとgpt-4.1は、基本85、タイル170です。lowは基本のトークン数だけで、画像の大きさに関係しません。

Gemini(Google)

258トークンのタイル方式と、media_resolutionの表が、どのモデルにどう当てはまるのかは、読んだ文書に明記されていません。Gemini 3についてはmedia_resolutionの表を使うのが安全です。

同じ画像だと、トークンはいくつか

1920×1080の画面写真(スクリーンショット)を送る場合です。

方式 トークン数 出どころ
Claude(標準段階) 1560 公式の表
Claude(高解像度) 2691 公式の表
OpenAI gpt-6-astra(high) 2448 僕らの計算
Gemini 3(high) 1120 公式の表(上限の概数)

僕らの計算です。OpenAIの2448は、パッチ数が⌈1920÷32⌉×⌈1080÷32⌉=60×34=2040で予算の2,500以下なので縮小せず、2040×1.2=2448としました。公式の例の計算の手順どおり実装すると、公式の3つの例(1229、3000、2458)と一致しました。

トークン数が少ないほど安いとは限りません。単価(100万トークンあたりの値段)がモデルごとに違うので、費用は「トークン数×単価」で比べます。たとえば、仮に入力が100万トークンあたり1ドルなら、1000×1000のClaudeの画像(1296トークン)は、1枚あたり約0.0013ドルです(僕らの計算です。公式の例では、1,000枚で約1.30ドル)。

各社の上限・形式の一覧と、パッチ方式の縮小計算

1回の依頼で送れる枚数・大きさ・形式

項目 Claude OpenAI Gemini
枚数 API:200kトークンの文脈のモデルは100枚、それ以外は600枚。claude.aiは1回20枚 1依頼1,500枚 1依頼3,600枚
1枚の大きさ 最大8000×8000ピクセル。20枚を超える依頼では、全画像が各辺2000ピクセル以下 パッチ方式は1枚30,000パッチまで 確認できていません
容量 1枚10MB(API、base64)。BedrockとGoogle Cloudは5MB。依頼全体は32MB 依頼全体で512MB インラインのデータは依頼全体で20MB。大きいときはFile API
形式 JPEG、PNG、GIF、WebP(アニメは最初の1コマ) PNG、JPEG、WEBP、アニメでないGIF PNG、JPEG、WEBP、HEIC、HEIF

Claudeの「20枚を超える依頼」には、以前の会話の画像や、ツールの結果に含まれる画像も数えられます。

パッチ予算で縮小される場合の計算(OpenAI)

公式の式では、縮小率 = √(32² × パッチ予算 ÷(横 × 縦))です。さらに、縦横を32の倍数に近づけるため、調整をかけます。僕らが公式の手順どおり実装して計算した例です。

  • 1920×1080:パッチ2040で予算内。縮小なし、2448トークン
  • 3840×2160:パッチ8160で予算の2,500を超える。約2104×1184に縮小され、2442パッチ、2931トークン
  • 800×600:475パッチ、570トークン

予算が決まっているモデルでは、元の画像がどれだけ大きくても、highのトークン数は予算(2,500パッチ×1.2=3000トークン)までで頭打ちになります。

選び方・判断の基準

見立てです。公式の式を元にした、僕らの整理です。

よくあるつまずき

見立てです。公式資料を読んで、読み違えやすいと思った点を挙げます。

気をつけること

出典

更新履歴