この項目で混ざったもの

ハード側IBMが自社のパソコンを発表ソフト側ソフト会社のOS「MS-DOS 1.0」が付属

1981年8月12日、IBMが自社のパーソナルコンピュータ(IBM PC)を発表しました。Microsoftの年表は、この機械にMicrosoftの16ビットのOS「MS-DOS 1.0」が付いていたと書いています(OSは、機械を動かす基本のソフトです)。Microsoftの沿革資料は、この年を「オペレーティングシステム事業への参入」と位置づけています。なお、同じ出来事を振り返るMicrosoftの2001年の記事は、付いていたOSを「PC DOS 1.0」と呼んでいます。

ここで機械とOSは別々の会社のものになりました。機械の本体はIBMが作り、Intelの8088というプロセッサ(計算を行う部品)を使っていたと、2001年の記事は説明しています。OSはMicrosoftが用意しました。Microsoftの2014年のブログによると、1980年にIBMが「Chess」というコード名の計画でOSを作るよう頼んできましたが、Microsoftには自社のOSがなく、シアトルのSeattle Computer Products社から権利を得て、それがPC-DOSとMS-DOSのもとになったということです。

このブログは、当時のMicrosoftの社員は100人に満たなかったと書き、さらに、社員100人のうち35人がIBMの仕事に1年以上フルタイムで取り組んだというゲイツ氏の言葉も紹介しています。MS-DOSのソースコード(プログラムの元の文章)は300KB未満だったとも書かれています。

その後について、2001年の記事でゲイツ氏は、1981年のIBMの市場参入がPCを「正当なものにした」と述べています。同じ記事は、IBM PCが「一つの産業を生んだ事実上の標準」になったとし、2001年時点で世界のPCは5億台を超えたとしています。Microsoftの別の沿革ページは、1985年にWindowsを出したと記しています。OSが一つの会社の主力商品になる流れは、ここから次の項目につながります。

IBM PC発表日
1981年8月12日
同梱OS(Microsoftの年表)
MS-DOS 1.0
MS-DOSのソースコードの大きさ
300KB未満(2014年のブログ)
2001年時点の世界のPC台数
5億台超(2001年の記事)

確認できていない点

  • MS-DOSが他のコンピュータメーカーにも提供された経緯(時期・条件)は、Microsoftの公式ページ(1981年・1982年の沿革、年表、2001年の記事)には書かれておらず、確かめられなかった。そのため、タイトルは「IBMのパソコンに載った」ところまでにしている。
  • IBMとの契約の条件(料金・権利の取り決め)は確かめられなかった。
  • 同梱OSの名前は、Microsoftの年表では「MS-DOS 1.0」、2001年の記事では「PC DOS 1.0」と表記が分かれている。
  • 本文末の「1985年にWindowsを出した」は、Microsoft Learnの1985年の沿革ページ(https://learn.microsoft.com/en-us/shows/history/history-of-microsoft-1985 、1985年11月20日に小売版のWindowsを出荷と記載)では確かめられたが、このURLがsourcesに入っていない。sourcesに加えるのが望ましい(Facts About Microsoftの年表には1985年のWindowsの記載がない)。

出典

2026年10月18日に、上の出典(会社・研究機関の公式の資料と原著論文)を読んで確かめました。製品の仕様や提供状況は変わることがあります。この記事は、製品を試した記録ではありません。

← Microsoftのカードにもどる ハードとソフトの混ざり方の一覧