この項目で混ざったもの

ハード側端末メーカーが端末を作るソフト側OSのソースコードを公開した

2007年11月5日、Open Handset Allianceという業界団体が、Androidを発表しました。34社が集まった団体で、発表文はAndroidを、OS、ミドルウェア(OSとアプリのあいだをつなぐ部分)、画面の操作部分、アプリまでをひとまとめにした「オープンな」携帯端末向けの土台だと説明しています。最初のAndroid端末は2008年の後半に出る見込み、とも書かれています。その後、2008年10月21日にGoogleは公式ブログで、Androidのソースコード(プログラムの元の文章)を公開したと伝えました。T-Mobile G1の発売はその翌日でした。

この団体の顔ぶれが、ハードとソフトの混ざり方をよく表しています。発表文のメンバー一覧には、Googleのほか、HTC、LG、Motorola、Samsungといった端末の会社、Qualcomm、Texas Instruments、Nvidia、Broadcom、Intelといった半導体の会社、NTTドコモ、KDDI、T-Mobileといった通信の会社が並んでいます。端末もチップも通信も、それぞれ別の会社が持っていて、その上で動くOSをGoogleが中心になって用意する、という形です。ソースコードが公開されているので、端末の会社は自分の端末に合わせてOSを変えることができます。現在のAOSP(Android Open Source Project)の説明ページも、誰でもソースを使え、改変して自社端末向けのAndroidを作れると書いています。ただし、Androidのエコシステムの一員とみなされるには、端末がAndroid互換である必要があるとされています。

なぜこの形にしたのかについては、発表文は、携帯端末やサービスを作って配るコストを下げることを団体の狙いに挙げ、端末の会社や通信会社が自由に作り変えられる、開発者向けのライセンス(使用許諾)で公開すると説明しています。Googleのオープンソース担当(Chris DiBona氏)のブログは、「何百万もの優れた電話を可能にする」ことが目標だった、と書いています。

その後もAOSPはGoogleが中心になって保守と開発を続けていると、現在の公式ページは説明しています。そして2016年には、Android を作る側のGoogleが、スマホ本体まで自分で出すようになります。それが次の項目のPixelです。

Open Handset Alliance の発表
2007年11月5日(34社)
ソースコード公開
2008年10月21日
T-Mobile G1 の発売
公開の翌日(Googleのブログ)
最初の端末の見込み(2007年の発表)
2008年後半

確認できていない点

  • 公開時のライセンスの名前(今回開いたGoogleの2本のブログ記事には書かれていない。2007年の発表文は『開発者に優しいオープンソースのライセンス』と書くのみ)
  • OSの利用料が無料だったかどうか(開いた一次情報には書かれていない)

出典

2026年10月18日に、上の出典(会社・研究機関の公式の資料と原著論文)を読んで確かめました。製品の仕様や提供状況は変わることがあります。この記事は、製品を試した記録ではありません。

← Googleのカードにもどる ハードとソフトの混ざり方の一覧