この項目で混ざったもの
ハード側本体・画面・マウス・ディスクソフト側画面の操作ソフトとMacWrite等
1984年1月24日、Appleはカリフォルニア州クパチーノで、パソコン「Macintosh」を発表しました。当時のプレスリリースによると、希望小売価格は2,495ドルで、本体、キーボード、マウスが基本の組み合わせです。記憶装置は、電源を切っても消えない読み出し専用のROMが64KB、作業用のRAMが128KBで、3.5インチのディスクドライブと、機器をつなぐ口(シリアルポート)を2つ備えると書かれています。発表から100日の間に買った人には、文章を書くMacWriteと、絵を描くMacPaintが付くとされました。
リリースが力を入れて説明しているのは、操作のしかたです。機能は、小さな指し示す道具のマウスで選びます。複数の書類を、移動したり大きさを変えたりできる「窓」の中に同時に開くことができ、切り取りと貼り付けで、別のソフトの間でも数字、文字、図を移せるとも書かれています。この、机の上の作業を再現する仕組みは、本体に内蔵されたユーザーインターフェース(画面の操作を決めるソフト)と、高解像度のディスプレイによって実現すると説明されています。つまり、画面とマウスという機械と、操作を決めるソフトが、一つの製品としていっしょに売り出されました。
ソフトの広がり方も書かれています。Microsoftの財務計画ソフトMultiplanがすぐ使え、Lotus 1-2-3のMacintosh版も提供予定とされ、100社以上がソフトや周辺機器を開発中で、今後出るソフトの90%は他社製になるとAppleは見込んでいる、と書いています。また、Macintoshは、Appleのコンピュータ「Lisa」のために開発された32ビットの設計をもとにしている、とも説明されています。
一方で、ハードとソフトをいっしょに設計したと明記した文は、僕らが読んだ当時のリリースには見当たりませんでした。Appleのサポートページ(Macintosh 128K)には、この機種には内蔵のメモリ増設機能がなく、他社製の部品で512Kまで増やせたという注記があります。機械の制約と、その上で動くソフトの関係は、このあとのiPhoneやAppleのチップの話につながっていきます。
- 発表日
- 1984年1月24日
- 希望小売価格
- 2,495ドル(本体・キーボード・マウス)
- メモリ
- ROM 64KB、RAM 128KB
- 同時に提供されるApple製ソフト
- MacWrite、MacPaint
確認できていない点
- Apple公式ニュースルームのMac 40周年記事は開けず、当時のプレスリリース全文(スタンフォード大学図書館が公開している転載)で確認した。
- ハードとソフトをいっしょに設計した理由についてのAppleの説明は、確認できなかった。
- Macintosh 128Kの画面の大きさは、リリースに数字がなく、サポートページには512x384と512x342の両方の記載があるため、本文には入れなかった。
- 画面上のアイコンで機能を表す、という記述は、取り直した原文では見つからなかった(icons は、キー、操作部、ポートなどの機能を表す文のみ)。
- Macintoshが3.5インチのディスクドライブを備える点は、Lisa 2も同じドライブを使うという文と価格表からの間接的な確認で、備えると直接書いた文は見つけられなかった。
出典
- First Macintosh Press Release(Apple Computer、1984年1月24日付。スタンフォード大学図書館による全文転載)
- Macintosh 128K: Technical Specifications(Apple Support)
2026年10月18日に、上の出典(会社・研究機関の公式の資料と原著論文)を読んで確かめました。製品の仕様や提供状況は変わることがあります。この記事は、製品を試した記録ではありません。